高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件以来、そのヒステリーっぷりや他責的なかんじやプライド高そうなかんじに既視感があったのだけれども。思いだしました。
うちの母親だわ。
というわけで、勝手に高嶋ちさ子さんにうちの母親を重ねて今回のことを読んでみると、炎上して憔悴はしても反省はしないと思います。
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- 出版社/メーカー: ハッツ・アンリミテッド
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で、きっと今頃おうちでは子どもに向かって謎の「お母さんは悪くない」の詠唱と洗脳が行われていることでしょう。
そんなことを考えていた矢先。
これを読んで子どもは完全に毒されていると思いました。
子どもとしてはいつだってお母さんは悪くない。
ヒステリーを起こして八つ当たりされるのは辛いけど(そもそも八つ当たりではなく自分が悪いことをするから怒っていると思いこんでいる)、それ以上に毎日弱って相談されることの方がもっと辛い。
いつだって悪いのは自分。
親のほしい言葉をあげられない、理想の態度をとらない、自分が悪いと思ってしまうのです。
そして親は親でそんな子どもを愛しています(というか都合がいいので気に入っているだけ)。
子どもはいつだって味方してくれます。私もよく母親から、
「あなたが一番の理解者。」
とか、
「私があなたのことを一番理解している。」
とか言われたものです。
もちろん実際は私が親の理解の及ぶ人格を演じていて、それが板について本来の人格を忘れていただけです。
だから毒親は、普段いっちょまえにヒステリーを起こして当たり散らしても、弱ったときは真っ先に子どもに相談します。
「お母さんが悪いの? お母さんどうしたらいい?」
このとき間違っても親が悪いなんて言っちゃいけない。
そんなことをすればヒステリーを起こして記憶ごと吹っ飛ばすので、結果的に子どもはすぐに親が欲しい言葉をかけるようになります。
そしてそれ以外の意見は「悪い子の意見」と認識するようになります。
こうしてまた、歪んだ理解者の絆は深まっていく。
だからいくらネット中の人が高嶋ちさ子さんを叩いても、子どもに被害がいくだけだと思います。
近所の人が指摘しようがネットで大バッシングを受けようが、彼女にとってはいつだって「私は悪くない」のです。
残念なことに、すでに精神的に死んでしまった子どもがこの歪みに気づけるのは、きっと大きくなって本格的に自殺を図って、親のそばにいることの限界を悟ったときぐらいじゃないかと思います。
親を疑うことはもちろん、精神科やカウンセリングに通うことや反抗すること、親と距離を置くことや親以外の誰かの意見を優先すること、それら全て親の目には「教育の失敗」にしか映らず、「教育の失敗」とはすなわち壮絶なヒステリーへのトリガーなのです。
そしてそのヒステリーの矢面に立つのはいつだって、子どもなのです。
理不尽だなぁ。