何度か紹介してきた、アメリカのライトノベル翻訳の話ですが、ライトノベルに手を出した出版社が倒産するか撤退した中で、唯一生き残ったYenPress (最近はYen Onというレーベル名)が好調なようです。以下に最近出ているものの書影を並べていきます。
“A Certain Magical Index” (『とある魔術のインデックス』)
“DRRR!!”(『デュラララ!』)
“The Devil is a Part-Timer”(『はたらく魔王様!』)
“Log Horizon”(『ログ・ホライゾン』)
“No Game No Life”(『ノーゲーム・ノーライフ』)
“Kagerou Daze”(『カゲロウデイズ』)
“Strike the Blood –The Right Arm of the Saint”(『ストライク・ザ・ブラッド -聖者の右腕』)
『ハルヒ』に続いて『狼と香辛料』『キーリ』『文学少女』の全巻刊行でライトノベル翻訳のベースを作ったYenPresですが、それらのどちらかといえばアメリカのヤングアダルト小説の枠内に収まりそうなラインナップから、本格的にライトノベルに入り込んでいている感じはします。翻訳する本の選択基準は今ひとつわかりませんが、米国内でのアニメやマンガで好評なものを選んでいるのかもしれません。少し変わったところでは
“Pandra Hearts”(『小説パンドラハーツ』)
みたいにオリジナルが漫画作品であったものを小説化したものを翻訳したものもあります。 また、川原礫の『ソードアート・オンライン』『アクセル・ワールド』はかなり好調らしく、”The Isolator”(『アイソレーター』)はハードカバーで出されていました。
特別扱いのようです。YenPresからハードカバーで出版された例としては、少し以前に綾辻行人『Another』の例があります。
(報告:太田)