あなたは渡りきることができるか!思わず足がすくんでしまうこわい吊橋3選
岸と岸をつなげる橋渡しの役割をしている吊橋。日本全国至る所にある吊橋は、地域によっては大切な移動ルートとして、地域の人々に利用されています。しかし、中には、本当に渡れるの?と思うような恐ろしい吊橋も!渡ると、思わず足がすくんでしまうような恐怖の吊橋を3つご紹介します。
足元がすけすけ!?まるで空中を歩いているような恐怖感!宮ノ平の吊橋
奈良県吉野郡上北山村に位置し、坂本貯水池をまたがる宮ノ平の吊橋は、橋の長さがおよそ189メートル、水面から歩道部までの高さがおよそ25メートルある、グレーチング素材で造られた吊橋です。橋の幅は1.7メートルほどあるものの、グレーチングの隙間から見える貯水池の水面の光景や足元から吹き上げる風が、恐怖で足をすくませます。グレーチングのみならず、吊橋を支えるワイヤーや手すりも錆付いていて、橋の古さを感じさせ、不安を掻き立て、落下の恐怖に陥れます。歩く余裕を持たせてくれているはずの1.7メートルという橋幅も、逆に不安を掻き立てる要素となってしまっている状態。両側に延びる手すり代わりのワイヤーに両手を届かせようとするとぎりぎり、もしくは、人によっては手が届かない幅となっていて、さらに、橋の端を歩こうとすると、グレーチングから足を踏み外してしまいそうになるという、恐ろしいバランス感で成り立っているこの吊橋。周辺には建物が一切なく、広大な自然が広がる絶景を有する素晴らしい環境でありながら、絶景を楽しむ余裕がないという人も少なくないようです。勇気のある人は、山肌が美しく染まる紅葉シーズンに、是非、この吊橋を渡りながら美しい景色を楽しんでみてくださいね。
何、この貧弱さは!?運だけを信じて渡ろう!小家坂の木板の吊橋
和歌山県田辺市に位置する小家坂の吊橋は、簡素な造りが、渡る人を恐怖に陥れる吊橋です。吊橋の真下を通る日高川は流れが速く、落下したらという想像で思わず渡る勇気を失ってしまいそうになる、通行人を不安に掻き立てる吊橋です。鉄骨の上に木板を並べていっただけとも思えるような簡素な造りの足場と、シンプルに張られただけのワイヤーが渡る人の不安を煽ります。吊橋の途中で体のバランスを崩してしまった際に身を守ってくれるだろうという信頼を寄せるには、あまりにも貧弱すぎる両サイドのワイヤーは、その存在意味すら疑問に思ってしまうほどでしょう。足を進めるたびに、軋むような木製の足場は、いつ落下してもおかしくないのではという不安定さです。65メートルという吊橋の長さは、特に長いものではありませんが、あまりの恐怖に、実際の距離以上の長さを感じる人もいることでしょう。朽ちた木の板が割れて、215メートル下の足元に見える日高川の濁流に飲み込まれる絵が、一度でも頭に浮かんでしまったら、二度と渡ることはできない恐怖の吊橋ですよ。定員制限の注意書き表示はありませんが、渡る際には1人ずつ渡ることを強くおすすめします。
渡らせる気あるの?バランスを崩したら最後!?静岡県の畑薙大吊橋
思う存分のスリルを満喫させてくれる畑薙大吊橋は、静岡県静岡市に位置し、最寄りの駐車場からおよそ40分歩かなければ行きつくことができない秘境型吊橋です。日本三百名山の一つで、標高2604メートルを誇る茶臼岳の、登山ルートの入口となる場所にあり、美しい紅葉を楽しむことができるスポットとしても知られています。畑薙ダムの先にある畑薙湖の大井川を渡るために造られた畑薙大吊橋は、およそ180メートルという長さを恐怖と闘いながら歩ききらなくてはいけない、パワーを要する橋とも言えるでしょう。この吊橋の一番の恐怖ポイントは、橋幅です。歩くことができる足場は、たったの50センチメートル。細いスチール板が3枚並べられただけの、不安だけが残る足元は、開放感を持つ周囲の環境で、ただでさえ怖い吊橋に拍車をかけます。実は、この50センチメートルと言う狭い幅も、恐怖と安全の対策のためにか、後から増築された幅なのです。以前は、さらに狭い、幅20センチメートルという細板2枚だけの足場の時代があったとのこと。さらに驚くべきことは、この吊橋が架けられた当初は、木造板が一枚だったという恐ろしい過去も。50センチメートルでもだいぶ広くなったと思って、安心して渡るべきと言うことなのでしょうか。唯一の頼りとなるのが両サイドに張られたワイヤーですが、足場が狭い割には、全体の幅はそれなりにあるため、体のバランスを崩さないように精一杯手を伸ばすことが必要となります。吊橋に到着するまでのトレッキングで疲れてしまった足で渡るには、不安が残る橋ですが、定員は15人となっていますので、みんなで渡れば怖くないという精神で、仲間とともに勇気を出して挑戦してみてはいかがでしょうか。