2013年8月に、「LINE(ライン)」の書き込みなどで同級生からいじめを受けていた熊本市内の熊本県立高校1年生の女子生徒(当時15)が自殺した問題で、学校が設置した調査委員会(委員長=園部博範崇城大准教授)は26日、「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」とする報告書をまとめ、遺族に手渡した。

 学校は14年、女子生徒への複数のいじめを認定。十分な対応をしていなかったとして遺族に謝罪したが、自殺との因果関係は「不明」として、調査を続けていた。

 女子生徒は13年4月に入学し、熊本市内の学生寮で生活。同年8月17日に、夏休みで帰省中の同県上天草市内の実家で首をつって自殺した。