ニュース詳細
米 中国の南シナ海への防空識別圏設定を警戒2月26日 10時42分
アメリカ太平洋軍の司令官は、中国が3年前に東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したのに続いて、南シナ海でも防空識別圏を設定する可能性に警戒感を示したうえで、アメリカ政府として中国側に設定をしないよう求めたことを明らかにしました。
南シナ海では今月、中国が南沙(スプラトリー)諸島に造成する人工島で、滑走路に加えて新たなレーダー施設の整備を進めていることが明らかになるなど、中国の軍事的な活動が活発化しています。
こうしたなか、アメリカ太平洋軍のハリス司令官は25日、国防総省で記者会見し、「中国が防空識別圏を宣言する可能性について懸念している」と述べて、中国が南シナ海で防空識別圏の設定に踏み込むことに警戒感を示しました。そのうえで、防空識別圏の設定は挑発的であり、地域を不安定化させるとして、数日前にケリー国務長官が中国政府に設定をしないよう求めたことを明らかにしました。
また、ハリス司令官は2013年に中国が東シナ海で、沖縄県の尖閣諸島を含む広い範囲に防空識別圏を設定した際には、アメリカ軍は無視をしたとして、仮に南シナ海で防空識別圏が設定されても同様の対応を取るという姿勢を強調しました。
さらに人工島の周辺など中国が実効支配を強める海域で、アメリカ海軍の艦艇を航行させる「航行の自由作戦」については今後、航空機や複数の艦艇を投入することもありうるという考えを示しました。
こうしたなか、アメリカ太平洋軍のハリス司令官は25日、国防総省で記者会見し、「中国が防空識別圏を宣言する可能性について懸念している」と述べて、中国が南シナ海で防空識別圏の設定に踏み込むことに警戒感を示しました。そのうえで、防空識別圏の設定は挑発的であり、地域を不安定化させるとして、数日前にケリー国務長官が中国政府に設定をしないよう求めたことを明らかにしました。
また、ハリス司令官は2013年に中国が東シナ海で、沖縄県の尖閣諸島を含む広い範囲に防空識別圏を設定した際には、アメリカ軍は無視をしたとして、仮に南シナ海で防空識別圏が設定されても同様の対応を取るという姿勢を強調しました。
さらに人工島の周辺など中国が実効支配を強める海域で、アメリカ海軍の艦艇を航行させる「航行の自由作戦」については今後、航空機や複数の艦艇を投入することもありうるという考えを示しました。