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ジカ熱 予防指針見直し 国内の態勢強化へ
2月26日 11時49分

中南米で流行しているジカ熱の患者が、国内で確認されたことを踏まえ、厚生労働省は感染症の予防指針を見直し、都道府県などに対し、蚊の駆除や診療態勢の整備を求めていくことになりました。
これは、26日に開かれた厚生労働省の部会で決まりました。蚊が媒介するジカ熱は去年5月以降中南米で感染が広がり、25日に、ブラジルから帰国した川崎市に住む10代の男子高校生への感染が確認されました。
厚生労働省は今月、ジカ熱をデング熱や日本脳炎と同じ四類感染症に位置づけ、医療機関が患者を診察した場合、国に届け出るよう義務づけています。これに合わせ、部会では感染症の予防指針を見直し、都道府県などに対し、ジカ熱の感染を確認するための検査や蚊の発生源の駆除などを行う態勢を整備することや、感染症の専門家や医療関係者で作る会議を設けて、対策を進めるよう求めることになりました。
ジカ熱のウイルスを媒介するヒトスジシマカの活動は、早ければ4月以降にも活発になるとみられることから、厚生労働省は、来月にも予防指針を改定し、全国の自治体に対策の徹底を呼びかけることにしています。

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