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ちょっと自由に生きるコツ

見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

「痛風」を笑うな!

ライフログ

「実は私、痛風でして・・・」

こう申し述べると、ほぼ100%の人が「ニヤリ」と笑みを浮かべる。

どこか、「してやったり」と言わんばかりの表情である。

 

そして、ほぼ100%の人が、こう答えるのだ。

「いつも、いいものばっかり食べてるんでしょ~? そりゃ、しょーがないわ」と。

 

病気に、格好良いも悪いもない!

病気に、格好良いも悪いもないはず。にもかかわらず、「痛風」だけは格好悪い病気として、広く認知されているのだ。

 

不摂生だとか、贅沢しすぎだとか、なんだかんだ・・・、自業自得の結果としての恥ずかしい病気「痛風」。

世の人々の中ではきっと、そんなイメージがこびりついているのであろう。

「痔」や「水虫」よりも、格下扱いである。

 

しかし、ここで声を大にして言いたい。

「痛風は決して贅沢病ではない」と。

 

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いや、たしかにね、ビールは好きですよ。

アルコールに弱いほうですが、飲みに行けば、生ビールを何杯かおいしくいただきます。

でもね、大酒飲みに比べれば、全然、たいした量じゃないんです。

 

あとね、いくらとか、うにとか、アン肝とか、大好きです。

牛肉を煮込んだものも好きだし、ハムにベーコン、レバーもそう。

カニ、えび、牡蠣も大好きで、おまけに、カツオもサンマも、しいたけも好きなのです。

だからと言って、毎日毎日、いくら丼を食べてるわけじゃありません。

いたって、普通の食生活を送っているのです。

にも、関わらずの「痛風」です。そして、笑われるのです・・・。

 

「痛風」とは

「痛風」ですが、簡単に言えば、血液中の「とがった結晶体」の量が増え、血管で溜まっていく、というもの。

 

血の中に小さな「針」が無数にあって、それが足の指の付け根等にある血管を内側から突き刺している、という状況です。

 

痛いの痛くないのって、そんなレベルじゃなく、死ぬほど痛いのですよ、これが。

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初めて「痛風」になったとき

私が初めて痛風になったのは、今から10数年前の夏です。

数日間か、左足親指の付け根あたりがシクシクしておりました。

関節に、軽い突き指をしたような違和感を感じる、そんな症状でしたが、別に気にもせず、過ごしていたのです。

 

休日に、家族で海水浴に行き、浜辺では缶ビールを何本か飲みました。

で、帰宅し、早めに就寝したところ、夜中にあまりの激痛で目覚めたのです。

そう、それまで違和感を感じていた左足の親指付け根が、パンパンに膨れ上がっていたのですね。

 

立ち上がろうとするも、痛くて痛くて、とてもじゃないけど立てません。

四つん這いで進もうにも、左ひざを床につける振動だけで、飛び跳ねんばかりの痛みです。

こちらがこんな状況にもかかわらず、隣では嫁が大いびきをかいています。

起こしても起きない・・・。

 

しかたなく、蛇のように床を這いずりながら、PCのところまでたどり着き、ネット検索したところ、どうやら「痛風」らしいことが判明しました。

 

とりあえず、すぐ死ぬことはない、と分かったのでひと安心したのですが、だからといって痛みが和らぐものではありません。

これで救急車を呼ぶというのも、気が引けましたし・・・。

 

ネットには、痛み止めを服用し、水を大量に飲んで排尿するよう書いてありましたので、早速実行。

お陰で、死ぬほどの痛みから、頑張って我慢できる痛みにおさまりました。

 

翌日は、病院に行って「痛風」の診断とともに、薬と「松葉杖」をもらい、数日間、寝たきり状態で過ごしたのです。

 

以降、薬を常用しているものの、年に1度は発作、もしくは、発作の予兆を感じる身体になってしまいました・・・。

 

なぜ痛風になる?

「痛風」の痛みですが、字のごとく風が吹き当たるだけでも痛い、それくらい痛いものです。

これは、本当に内側からの攻めが途切れることなく続く痛みで、頭痛や歯痛とは全く異なる痛みなのです。

人によって出る部位は違うようですが、足の指の付け根、ひじ、耳などが多いようですね。

 

で、結晶体、つまり「尿酸」が増えることによって発作が起きるのですが、この元となる「プリン体」がビールとともに、上述のような一般的に贅沢な食べ物といわれているものに多く含まれています。

だから、贅沢病とのレッテルを貼られるわけですが・・・。

 

医者から聞いた話では、

水分が不足したり、プリン体を取りすぎたとき、そして、ストレスが溜まったときに発症するが、まず80%以上は体質の問題と言ってよい。

とのこと。

 

つまり、同じ食生活であっても、なる人はなるし、ならない人はならない、と言うこと。

だからゆえに、「痛風」だからと言って、決して贅沢をしているわけではないのです。

逆に、それはそれは、大変な痛みに耐えている人だということなのです。

 

人が「痛風」だと聞いて、これまで笑っていたあなたへ、「痛風」持ちを代表してお願いしたい。

 

「痛風」を笑うな!

 

 

 それでは、また、次回!

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