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BBC「人気司会者の不正 言いだしづらい風土」
2月26日 6時22分

イギリスの公共放送BBCで、4年前に元人気司会者による多数の少女などへの性的暴行が明らかになった問題で、BBCの調査委員会は25日、番組に関連した被害者は72人に上るとしたうえで、被害の訴えが幹部には報告されず不正を言いだしづらい風土があったと指摘しました。
この問題は、BBCの音楽番組の司会者などとして人気を集め、5年前、84歳で死亡したジミー・サビル氏が、スタジオを訪れた観客の少女などに性的暴行を繰り返していたことが死後明らかになったもので、BBCは4年前、調査委員会を設けて調査を続けていました。
調査委員会は25日、番組に関連した被害者は2006年までの40年余りの間に、BBCのスタッフも含め男女72人に上ることを明らかにしました。
また、8件の被害の訴えがBBCに寄せられたものの幹部には報告されておらず、人気司会者の不正を言いだしづらい風土があり、今も人事面での冷遇などを恐れて告発を控える雰囲気が存在すると指摘しました。
BBCのトニー・ホール会長は会見で、弁解のしようがないと謝罪したうえで、「スタッフや番組を楽しみに来る人を守るのではなく、BBCの評判を守ろうという圧力が強かった」と述べ、告発制度の見直しなどを進める考えを示しました。
サビル氏を巡っては、警察などの調査で被害者はおよそ450人に上ると指摘されており、サビル氏の遺産やBBCなどにより、被害者への賠償が進められています。

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