最近、会社でイラつくことがある。
以前、書いた油売りの後輩が俺の横を通るとき必ず指をポキポキならすのだ。
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指ポキは、心理学的解釈からいえば威嚇行動である。つまり、後輩は俺にケンカを売っているのだ。
指ポキがあまりにイラつくし、俺の精神衛生を考え、後輩が指をならす手間を省けるよう『全ての指をならないようにしてあげるという先輩の優しさ』を見せようと思ったのだが、両手が使えなくなるのは可愛そうだし、何より使えんやつがさらに使えなくなるのは会社としても困るんで、この解決案はボツにした。
そんな優しい俺は、後輩の立場になって考えることにした。結論から言えば、後輩が俺を嫌うのは当然だった。
最近、俺は総務の女性たちと仲良く話すことが増えた。その分、後輩は女性たちから話しかけられることが減っていた。それどころか、気持ち悪いとまで言われるようになっていた。
後輩のデスクマットには、後輩自信が写った写真が15枚以上敷き詰められている。後輩はナルシストなのだろう。まあ、自分を愛せることはいいことだと思うよ。でもね、遠目で見ても、写真だらけのデスクマットは気味が悪い。せいぜいデスクマットに忍ばせるなら写真は3枚までじゃないか?俺なら、自分と彼女で1枚、自分と大統領で1枚、自分とローマ法王で1枚かな?
3枚あれば十分じゃないか?流石に15枚以上の人物写真を並べるのはホラーじみている。こればっかりは俺もかばいきれない。キャプテン翼の若林くんでも、イナズマイレブン円堂くんでも守り切れない。そのぐらいあのデスクはキモイ。
後輩に対する上司の評価も悪い。俺の個人的な評価では、後輩は人並みには仕事ができていると思う。しかし、経理の若い男は俺と後輩しかいないため(俺の会社は平均年齢が高いので30代の俺でも若い扱いとなる)、比較されれば、後輩は仕事ができない人となってしまう。残念ながら、俺と後輩の差はかなりある。聖闘士星矢(セイントセイヤ)で例えれば、同じ青銅聖闘士(ブロンズセイント)でも鳳凰星座の一輝と海ヘビ星座の市ぐらい差がある。ただ、俺もベテランの経理の女性たちと比べれば、ひょっこだ。青銅聖闘士(ブロンズセイント)の俺には、黄金聖闘士(ゴールドセイント)様達には頭が上がらない。ただ、俺は青銅聖闘士(ブロンズセイント)の中でも、鳳凰星座の一輝だけどね!実は黄金聖闘士並みに強かったりするよ。
上司が後輩に「ああ、その書類は、お前はチェックせんでいい。明恵くんがチェックしているんで大丈夫だ。」、「お前はバカだから風邪ひかんだろ。」みたいなことを最近よく言う。いわゆるパワハラである。まあ、俺の会社は北斗の拳で例えれば、修羅の国だから、大したことではない。命を取られないだけましだ。
とはいえ、上司の俺への評価が高すぎる。俺だってミスはする。過剰な期待はよしてもらいたい。ただ、最近は怒られるより、圧倒的に誉められることが多い。そして、惚れられることも多い!と俺は思っている。実際、惚れられているかどうかは分からないが。「もしかして、あなた、俺に惚れています?」とは聞けにゃい。良くも悪くもハッキリさせるのが怖いから。
後輩はパワハラを笑って流していたが、俺はこのやりとりのせいで後輩に嫌われている気がする。後輩にとって俺は頼れる先輩ではなく、目障りな先輩なのだろう。
でもね、後輩には彼女がいるだよ。それも、約10年付き合っている彼女が!
俺からすれば、世界中の人から好かれるよりも、一人の女性から愛される方が価値のあることだと思うんだがね。
まあ、隣の芝生は青く見えるからね…。