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新しい出生前検査 対象の病気 拡大せず
2月26日 6時17分

新しい出生前検査 対象の病気 拡大せず
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妊婦の血液を分析して胎児に染色体の病気があるかどうか判定する新しい出生前検査について、日本産科婦人科学会は、現在行っているダウン症など3つの病気に加え、新たにデュシェンヌ型筋ジストロフィーやターナー症候群なども対象とすべきか検討していましたが、検討を取りやめ、拡大しないことを決めました。
新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析して胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうかを高い確率で判定できるもので、国内では3年前に始まり、去年9月までに2万6000人を超える妊婦が受けています。
この検査について、産婦人科医20人余りのグループが、デュシェンヌ型筋ジストロフィーなど男の子だけに発症する重い染色体の病気や、性染色体に異常がある「ターナー症候群」、それに、染色体が僅かに欠けて重い病気につながるケースについても対象に加えるよう要望書を提出し、日本産科婦人科学会で検討を行っていました。
しかし、命の選別につながるという指摘もあるなか、重い病気か分からないものも対象になっているのではないかといった意見も出て、産婦人科医のグループが要望を取り下げたため、学会も検討を取りやめ、拡大しないことを決めたということです。
学会の検討小委員会で委員長を務める都立墨東病院産婦人科の久具宏司部長は「今後また要望がないかぎり、学会として、対象の病気を増やすか検討する予定はない」と話しています。

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