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【教科書謝礼問題】
育鵬社、5府県の6市教育長に検定中の教科書閲覧させる
教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せて意見を聞き、謝礼を渡していた問題で、育鵬社が教科書の採択権限のある教育長計6人に閲覧させていたことが22日、同社への取材で分かった。いずれの自治体でも同社の教科書は採択されていないが、同社は「採択を期待する意図はなかったが、不適切な行為だった」と陳謝している。
文部科学省によると、1月に各教科書会社から教科書を閲覧させた教員の人数などの報告を受けた際、同社は35人と報告。同社によると、今回明らかになった6人の教育長は、この35人に含まれるという。
同社が検定中の教科書を見せたのは、大阪、福井、広島、山口、愛媛の5府県6市の教育長で、いずれも金品のやり取りはなかった。