記事詳細
【歴史戦 第15部 日韓合意の波紋(下)】
「日本に外交戦で負けた」 韓国社会にくすぶる不満を晴らすかのような出来事が…
韓国メディアは「帝国の慰安婦」問題をめぐる日米両国の見方も伝えているが「学問の自由への弾圧」との正面からの批判はなく、功罪の論を引用した「両論併記」にとどめている。
ネットでは著作を冷静に読み込んだとみられる人々が朴を支持する書き込みも見られるが、多数意見となるか不透明だ。
「帝国の慰安婦」をめぐる民事・刑事の法廷はこうした“世論”をにらみながら継続されることになるが、それは日本との外交戦で敗れたと不満を抱く人々の「意識の向かう先」を抜きに語ることはできない。
× × ×
2月17日昼、ソウルの日本大使館前では慰安婦問題に関する反日活動が行われた。北朝鮮とも連携する左派反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が1992年から毎週水曜に実施、「水曜集会」と呼ばれる活動だ。韓国メディアによると、この日は挺対協と元慰安婦、学生ら約300人が1時間以上にわたり大型拡声器を持ち込んで「謝罪せよ!」「法的責任を認めよ!」と騒いだ。