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歩行者はねた車 交差点の手前で停車後に急発進
2月26日 5時02分

歩行者はねた車 交差点の手前で停車後に急発進
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25日、大阪・梅田の交差点で乗用車が歩行者を次々にはねて、歩行者と運転手の2人が死亡、1人が意識不明の重体となっている事故で、乗用車が交差点の手前でいったん止まったあと急発進していたことが、警察などへの取材で分かりました。警察は、運転手が体調に異変を感じて停車したあと意識を失った状態でアクセルを踏んだ可能性があるとみて調べています。
25日午後0時半ごろ、大阪の阪急・梅田駅前のスクランブル交差点で、乗用車が横断歩道を渡っていた歩行者を次々にはねたあと歩道に乗り上げ、さらに歩行者をはねました。
この事故で、歩行者の50代の男性と、乗用車を運転していた奈良市のビル管理会社経営、大橋篤さん(51)が死亡し、歩行者の28歳の女性が意識不明の重体となっています。また8人が重軽傷を負いました。
これまでの調べで、乗用車はかなりのスピードで交差点に進入したとみられていますが、事故の直前に交差点のおよそ100メートル手前でいったん止まったあと急発進していたことが、警察などへの取材で分かりました。
近くの防犯カメラには、乗用車がハザードランプを点滅させて路肩に止まり、およそ1分後に急発進する様子が映っていました。映像ではハザードランプが点滅したまま発進したように見えます。
警察によりますと、運転していた男性は運転中に心臓の近くの血管が破裂する突発性の病気を発症し、意識を失ったとみられるということです。警察は、体調に異変を感じて停車したあと意識を失った状態でアクセルを踏んだ可能性があるとみて調べています。

事故があった大阪・梅田の現場では、25日の夜、手を合わせたり花を手向けたりする人が見られました。近くで働く20代の女性は、「自分がこの場所を通っていてもおかしくない時間に起きた事故なので、気持ちだけでもと思って来ました。まさかここで、このようなことが起きるとは思っていなかったので、とても残念です」と話していました。

運転男性に持病の情報なし

おととし施行された改正道路交通法では、意識を失ったり、けいれんを起こしたりするなど、車の運転に支障が出るおそれがある人に、運転免許の取得や更新の際、症状の申告を義務づけています。
てんかんや低血糖症、再発性の失神などが対象になっていますが、警察によりますと、今回の事故で乗用車を運転していた男性は、これまでにこうした症状が出たという情報はなく、目立った持病も確認されていないということです。
また男性は、運転中に心臓の近くの血管が破裂する突発性の病気を発症し、意識を失ったとみられるということですが、この病気は前兆となる症状がないケースもあるということです。警察は26日に司法解剖をして、詳しい死因を調べることにしています。

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