このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年2月6日、福岡市早良区野芥のりんどう保育園に
福岡市から改善勧告が出ました。

これを受けて、2015年2月7日の各新聞で記事が出ました。

ここに記事をまとめて掲載しておきます。

●2015年2月7日朝刊 朝日新聞21面

見出し「保育士不足の園 再び改善を勧告」

本文

昨年10月、保育士数が認可保育園の最低基準を満たしていない
として改善を勧告した福岡市早良区の「りんどう保育園」(中村
チカ子園長、定員150人)について、市は6日、再び改善を勧告
し、発表した。職員の大半が労働基準法で定められた休憩時間を取
れていない状態が続いているためという。
市保育所指導課によると、昨年の勧告後、同園では保育士数が最低
基準を満たしていなかったのは、10-12月の3カ月で1日だっ
たが、一方で、市が園長と職員の計22人に聞き取りをしたところ、
職員15人が「休憩時間が取れていない」などと答えたという。
市は労基法違反が常態化していたとみている。
また、市は1回目の勧告で、園側に職員の定着化を求めたが、昨年
10-12月に職員11人が退職したという。市は園側に3月20
日までに改善策を提出するよう求めた。
(磯部佳孝)

IMG_1823

●2015年2月7日朝刊 読売新聞27面

見出し「早良区の保育園に2回目の改善勧告」

本文

福岡市は6日、社会福祉法人恵峰会が運営する認可保育所「りんど
う保育園」(福岡市早良区)に対し、市の再三の指導にもかかわらず
保育士の人数の最低基準を満たしていないとして、昨年10月に続く
改善勧告を行った。早期の保育士不足解消を求めている。
市によると、同園は定員150人で、昨年12月には142人が在籍。
少なくとも16人の保育士が必要な状態だったが、基準を満たしてい
ない日があった。
昨年10月の改善勧告では、退職者が多いことから、保育士の定着を
図るよう求めていたが、12月にかけてさらに11人が退職。市が保
育士らから聞き取りを行ったところ、慢性的な人員不足で保育士が勤
務中に休憩をとれないなど、労働基準法上の問題も明らかになった。

IMG_1825

●2015年2月7日朝刊 毎日新聞21面

見出し「りんどう保育園 再度の改善勧告」

本文

福岡市は6日、「りんどう保育園」(早良区)を運営する社会福祉法人
「恵峰会」(中村チカ子理事長)に対し、保育士の確保と定着を求める
2度目の改善勧告をした。昨年10月に改善勧告した後も「改善が不十
分」として再勧告に踏み切った。
市によると、同園の今年1月の保育士は22人だが、昨年4-12月に
計33人が退職し定着していない。また、市が昨年10月、全保育士に
聞き取りしたところ、8時間の勤務中に必要な45分間の休憩を取って
いないことが判明。市は「労働基準法違反が常態化している」と指摘し
ている。
(中山裕司)

IMG_1824

●2015年2月7日朝刊 西日本新聞28面

見出し「労基法違反2回目勧告 福岡市、認可保育所に」

本文

福岡市は6日、早良区の認可保育所「りんどう保育園」(定員150
人)を運営する社会福祉法人恵峰会に対し、保育士が足りず労働基準
法で義務付けられている職員の休憩時間が確保されていないとして、
2回目の改善勧告を行った。
同園は昨年10月、保育士の確保と定着化を図るよう市から勧告され
ている。保育士の退職が続き、条例に規定した保育士数が足りない状
態が常態化していたことが理由。
勧告後、同10-12月の配置基準違反は1日だった一方、退職は止
まらず、同期間で11人が退職した。市によると、認可保育所の年間
退職者数は平均5人程度。退職者からは「長時間にわたる強い指導が
ある」といった声が寄せられている。
さらに市が職員全員に聞き取り調査を行った結果、労基法違反が常態
化していることが明らかになった。配置基準は満たすが人的な余裕は
なく、保育士は園児の昼寝中に昼食をとるなどしていたという。
市は、労基法を順守したうえで必要な保育士数を確保するほか、具体
的な改善策を提出するよう勧告。2回目の勧告は前例がなく「子ども
の最善の利益のために勧告を守っていただきたい」としている。

IMG_1822