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2014年10月1日、福岡市早良区野芥のりんどう保育園に
福岡市から改善勧告が出ました。

これを受けて、2014年10月2日の各新聞で記事が出ました。

ここに記事をまとめて掲載しておきます。

●2014年10月2日朝刊 朝日新聞25面

見出し「保育士不足の園 福岡市改善勧告」

本文

認可保育園の保育士数が最低基準を満たしていないとして、
福岡市は1日、早良区野芥一丁目の「りんどう保育園」
(中村チカ子園長、定員150人)を運営する社会福祉法人
「恵峰会」に改善を勧告した。市によると保育園への改善勧告
は25年ぶりで、最低基準違反による勧告は初めて。
市の説明では、一昨年度から基準を満たさない日が頻発。
市は今年度、4回指導に入って、すべて基準違反だった。
このため市は、早急に職員数人を採用することと、職員の
定着化に努めることを勧告した。
市によると、同園は保育士の入れ替わりが激しい一方、
保護者らから「園長や主任による保育士への指導がきつい」
といった苦情が寄せられていた。園児への直接の影響は把握
していないという。同園は1976年に認可され、9月1日
現在の園児数は149人。
(渡辺純子)

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●2014年10月2日朝刊 読売新聞

見出し「早良区の保育園に 福岡市が改善勧告 保育士不足で」

本文

福岡市は1日、社会福祉法人恵峰会が運営する認可保育所
「りんどう保育園」(福岡市早良区)が、市の再三の指導にも
かかわらず保育士数の最低基準を満たしていないとして改善勧告
を行った。
市によると、同園は定員150人で、全員が登園すれば少なくとも
17人の保育士が必要。市が4-7月に行った調査では、調査日に
登園した園児数に対して毎回1-3人が不足していた。
勧告では、数人の職員をすぐに採用することや職員の定着に努める
ことを求めた。園側は「厳重に受け止める」と話したといい、10月
末までに改善策をまとめて市に報告する。
2012年度ごろから、同園の元職員や保護者らから「園長や主任
保育士の職員や子供に対する指導が厳しすぎる」という苦情が市に
寄せられ、調査のたびに保育士が不足していた。退職者が多いためで、
今年度はすでに11人にのぼり、市は園の実態を調査している。

●2014年10月2日朝刊 西日本新聞24面

見出し「福岡市 退職相次ぎ保育士不足 認可保育所に初勧告」

本文

福岡市は1日、早良区の認可保育所「りんどう保育園」(定員150人)
を運営する社会福祉法人恵峰会に対し、保育士の確保と定着化に努める
よう改善勧告を行った。
保育士の退職が相次ぎ、条例に規定した保育士数を満たさない状況が続い
たため。市が保育士の配置基準違反で勧告を行うのは初めてという。
市によると、認可保育所の年間の退職者数は平均2人程度だが、同園の
場合、2012、13年度にいずれも10人以上が退職した。短期間で
退職するケースも多く、市は繰り返し指導してきたという。
今年も4-7月の開園100日のうち、42日で保育士が足りない状況
を市が確認。本年度の退職者は8月末までに11人に上り、事態を重く
見た市は改善勧告に踏み切った。今月1日現在で保育士数は足りている
が、今後は毎月報告を求めるという。
法人理事長も務める中村チカ子園長は、西日本新聞の取材に対し「退職
者が多い理由は分からない。採用の努力はしているが保育士の確保は難
しかった」と説明。市には退職者から「長時間の指導などパワハラがあっ
た」などの苦情が寄せられているが、市の調査では、こうした事実を確認
できていないという。

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