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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第369回「見えている景色」
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印刷2016/02/25 17:01

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第369回「見えている景色」


著者近影
 成長とは,思い知ることだと私は思うのです。
 より成長するには,より深く思い知ること。

 ただね。例えば,負けて自分が弱いことを思い知る。ここまでは比較的簡単にできることなの。実際に負けたわけだから。でも,ここからよね,より成長するためには。負けた。それだけ? なぜ負けたの? 次,どうヤれば勝てる? 勝つために足りていないものを手に入れるには,どうすればいい?
 これだけじゃないわよ。次はどう勝ちたいのか。長所を伸ばして勝ちたいのか,短所を埋めて勝ちたいのか。勝とうが負けようが,思い知って考えることが成長につながるんじゃないかしらね。
 「100回の練習より1回の実戦」って言葉があるけど,それは実戦だからこそ思い知ることのできるモノがあるから,そう言われるんじゃないかしら。私はそう思う。

 そして,私は弱い。何がって,当初5割はあった「ウイニングイレブン 2016」PlayStation 4 / PlayStation 3)の「myCLUB」の勝率が,35%にまで落ちたのよ。勝てん。そして,何が深刻って,原因が分からん。
 いつもだったら,「次はこうやって挑んでみよう」って思えるんだけど,原因に気付けてない。これは私の中でまずい状況なのよね。確かに負ける要素はあるのよ。それはまあ,チーム力なんだけど,私はあえてチーム力を3に抑えた状態で試合に臨んでいるのね。
 これはどういうことかというと,もう,ぶっちゃけ今,オンライン対戦で当たるチームのほとんどがチーム力5……スター選手しかいない状態なのよ。一方でmyClubっていうくらいだから,私は基本的には一ゲイに秀でた能力を持つような,私好みの選手でプレイしているのね。結果,ほかと比べてチーム力が劣っている状態で戦ってはいるのは確かなわけ。
 でも,そのせいにしてしまったら成長が止まると思うのよね。じゃあチーム力が劣った状態で,どうやって勝つのか。それを考えて実践できるようにしなきゃいけない。しかし,何をすれば勝てるのか,どこに手をつければいいのかが分からない。いわゆるスランプってやつね。
 結果,連敗に連敗を重ねる日々。そして勝率は3割5分に。何していいか分からないから,フェイントを多用して揺さぶってみたところ,試合後メッセージで「自分のことうまいと思ってんじゃねーぞ」的に罵られる始末。普通にやって勝てないからトリッキーにやってんのに……。まあ,とにかく勝てないけど楽しくやってますよ! どうすれば勝てるんですかね? 割とマジで。見直すべき点はたぶんあるんだろうけど発見できてない,そういう苦しさに突入中。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第369回「見えている景色」

 いや,ここまで書いておいて今さらアレなんだけど,今回は不調なウイイレライフを伝えたいわけじゃなくて,個人的な話を絡めたかったの。というのも,この話をしてしまうと,どうしても“才能”の話になっちゃうのよね。
 人の才能ってなかなか比べることはできないんだけど,勝ちに近付く選択を無意識にできる人が天才なんだと思うのよ。プロレス業界において,私の身近なところに天才と呼ばれる人が二人いてね。そのうちの一人が独立することになったの。
 この連載は,実はこっそりとテーマを設定してそれを軸に話を展開しているんだけど,もうね,今回はハッキリと連載のテーマを言っちゃう。“見えている景色の違い”について。
 生きていると,「あ,この人すげえな」って思うことってあるでしょ。その人に見えている景色ってどんなだろうって。私だったら,「ゲイムを作ってる人ってどういう景色を見て,こういうものを作ってるんだろう?」といつも思う。でも,最近になってこうも思うわ。天才だろうが凡才だろうが,自分の見える景色なんて,今目の前に広がってる世界一つだけなんだって。
 凡才は天才に憧れる。これはもうどうしようもない。基本的に,天才はみんなに好かれるわ。だって才能があるんだから。人間性はまた別としてね。突出した才能自体はみんな好きなはずなのよ。才能が人を引き付ける。それはもうどうしようもない。そこで問題になってくるのは,ごく近くの人間よね。
 天才は普通の人とはヤることが違っていて,でも普通とは違うことをヤっているのを見ると,近くにいる側は「天才だったら何をヤってもいいのか」って感情を抱いてしまうのよね。私的なケツ論は,何をヤってもいいんじゃね? なんだけど。
 その「何ヤっても」の「何」って,あくまでこっちのルールだからね。法さえ守っていれば,いいんじゃないかしら。ルールを守るっていうのは,逆に言うとルールに守られたいってことでもあるから。こっちの常識に当てはめなくてもいいんじゃなかろうか。
 いや,天才はルールを守らなくていいって言ってるんじゃないわよ。こっちが勝手に思い込んで定めているルールを,天才なら飛び越えることもあるだろうなって話。法をはじめとした本当に定められたルールなのであれば,守らなきゃいけない。それは絶対的なルール。
 で,ここで考えるべきは,実は天才のことではなくて自分のことなのよね。ウイイレの話じゃないけど,今ある戦力で戦わなきゃいけない。戦力=才能がそろっている人を羨んでも,今の自分の状況は変わらない。戦力が整っていないと勝てないのかと言われたら,そんなことはない。……と思いたい。
 見えている景色なんてね,人それぞれなのよ。ただ,私のような平凡な才能しかない人間は,同じような人のほうが世の中には多いわけだから,見えている景色を共有できるのよね。それがいわゆる暗黙のルールを生んだりしてるわけで。
 もし天才にしか見えない景色があるならば,それってほかの人とは共有できないのよね。ほかの人には見えないわけだから。でも,それはしょうがない。そういう景色が見える才能を持ってしまったんだから。しかも,結果を出せないと,通念的ルールという名のプレッシャーから袋叩きにあう。
 そう考えると孤独で不安だと思うわ。我々が羨んでも仕方がないのと同時に,天才が孤独に苛まれるのも仕方がない。変えようがないから。ま,ケツ論としては才能があろうがなかろうが「楽しい人生を送れるといいね」ってことなのですよ。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第369回「見えている景色」

 今回はちょっといびつな記事になってしまったけども,帳尻を合わせるようにここから今,お仕事として携わっているゲイムについての情報に触れてみるわ。なぜか最近ゲイムに関するお仕事が増えていてね。その紹介をば。

「ストリートファイターV」PC / PlayStation 4
 去る2月17日に行われた「いい汗かこうぜ!芸能人TEAM対抗戦ガチンコゲームバトル」の事前練習動画に出演して,コーチとしてシゴきました。なぜか本番は呼ばれていません!(関連記事

「ブレス オブ ファイア 6 白竜の守護者たち」PC / Android
 WEB限定CMで清川プロデューサーとリングで戦い,いつものように堀りました。普段使わない技をこのCMで特別に使ってみました(関連記事)。

「Winning Post 8 2016」PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita
 ゲイム内に登場するスーパーホースを考案させていただきました。馬の名前でいっぱいボツになりました。結果,9文字までしか入らなかったので「ダンショクドライバ」という,やや不完全な名前に決定いたしました(関連記事)。

 こんな感じです。お仕事をいただくのはありがたいことです。でも,ゲイムファンとしてゲイムに携わる人へのリスペクトは忘れず,今見えている景色を楽しみたいなと思う最近でございます。今週は新たなゲイムをプレイしていないってことがバレなければ幸いです。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「三國志13」「ウイニングイレブン 2016
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「シヴィライゼーション レボリューション 2+
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「モンスターハンタークロス
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の2月28日,後楽園ホール大会「Into The Fight 2016」を開催します。ディーノ選手はスーパー・ササダンゴ・マシン選手とのタッグで,赤井沙希選手&大石真翔選手と対戦予定。この試合に向けての意気込みを聞いてみたところ,「大石の野郎,ぜってえぶっつぶす。舐めやがって!」と吐き捨てるように語っていました。ちょくちょくタッグを組む二人の間に,何があったんでしょうか。
  • 関連タイトル:

    ウイニングイレブン 2016

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