読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

話半分で聞いてください

口ベタによる一生懸命

本棚に本が増える理由

わたしの部屋には、本がたくさんあります。大体がここ数年で集めたもので、ざっと数えて500冊はありそうです。ある人にとっては、それほどでもない数かもしれませんが、まあ割と多いです。

(「わたし」と平仮名で書くと、ちょっといつもと文体が変わってしまいますが、とりあえず、このままいってみましょう。)

本棚には、読んだことがある本と同じくらい、まだちゃんと隅から隅まで読んだことのない本が並んでいます。普通、本棚には既に読み終わった本が並ぶようですが、わたしの本棚の半分は、未読の本棚になっています。 こうしていれば、いつも本棚が新しい知へと誘ってくれます。いつも次に知りたいことがあるって、とても幸せな気分になれるので、お勧めです。

というかまあ、本を読む以外にも色々とやることがあるので、そんな量をしっかりと中まで、読みこなせないからでもあるんですけれども。

そういえば、これほど何か物を集めたことは生きてて今までなかったかもしれません。例えば、本はある棚に20冊だけ取っておくことに決めていました。数がそれ以上になると、あげたり売ったり捨てたりして、部屋が本が増えるのを防いでいました。

凄く狭い部屋に住んでいたし、本や物にかけられるお金を全然持っていなかったしと、非常に物理的な要因もありますが、私はこだわりが強いので、保管場所と内容を殆ど頭の中で把握できる数しか物を持ちたくなかったんですね。それに、物を持つことで自分の心を埋めるような人になりたくなかった。

けれども、いつしか本をどんどん買うようになり、わたしの部屋の本棚は大きくなっていきました。なぜかというと、それは、前より遥かに「次読むべき本」を見つけられるようになり、大切なものを知り、保存したいという気持ちが芽生えたからでしょう。

一応、その理由にAmazonの利用頻度のアップが挙げられますが、これは味気ないので割愛します。私にとっていい本をお勧めしてくれ、安く販売し、早く届けてくれるなんて、使うほかないですよね。

さて、大事な方の理由を説明しますと、「次読むべき本」を数多く見つけられるようになったのは、たくさんのいい人に巡り会えたからです。

うまく説明ができないのですが、色々と本を読んでいたら、本がいい人を引き寄せてくれました。例えば、内容に惹かれて、それまで名前も知らなかった人の本を買ってみると、いつしかその著者を好きになって、過去の著作を貪るように読んでみるようになったり。わたしという人は、文章の中にある思想や文体に恋をしてしまうことが多いようです。

あとは、これまで遠い存在のはずだった人と、同じ本を読んだことがあるのをきっかけに何故か仲良くなって、ほかの本をお勧めしてくれたというケースもあります。 同じ本を読んだことのある人は、根底にある精神が繋がっている感じがして、何だか信用できる。だから彼らに勧められるとついすぐに買って読んでしまうんです。しかもそういう本は、大体いい。いい人はいい本を知っているし、いい本の周りにはいい人がいるということなのでしょう。

いい人が、そうして「次読むべき本」を教えてくれたお陰で、知っていることの完璧さを求めるよりも、まだ知らないたくさんのことを楽しめるような人間になれました。

また、持ち物の数にこだわりのあったわたしでしたが、いい人の書いた本や、いい人に勧めてもらった本は、中々手放すことができません。それに、本棚にそういう理由で増えていった本が並んでいるのを見ると、最初に述べたような未知の世界への期待感からだけでなく、いい人に巡り合えた喜びも相まって、本当に幸せな気持ちになります。わたしの本棚には、そんなこれまでとこれからが詰まっています。

かつては、何かを所有することで空虚な自分を埋めたくなんかないと思っていたけれど、物が増えていくのもまあ良いかなあと、近頃この部屋で感じています。

今週のお題「わたしの部屋」