2016年2月25日20時19分
シャープは25日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入って、再建をめざすと正式に発表した。同日の臨時取締役会で決議した。鴻海グループはシャープが新たに発行する株式を4890億円で取得し、議決権ベースで66・07%を握る予定だ。実現すれば、日本の大手電機メーカーが外資に買収される初の事例となる。
鴻海は25日、新たに重要な文書をシャープから24日に受け取ったとの声明を出した。内容を精査する必要があり、合意に達するまでしばらく契約を見合わせるとの考えを伝えたという。「できるだけ早く精査を終え、今回の取引が円満な結果につながることを期待している」とし、シャープとの契約がいつ結ばれるのかは未定だ。
シャープの発表によると、鴻海とグループ企業に第三者割当増資を行う。6月の株主総会で承認されることが前提で、9月5日までに資金を受け取る。
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