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高浜原発4号機 あす再稼働 新基準で4基目
2月25日 18時55分

再稼働に向けた準備が最終段階に入っている福井県の高浜原子力発電所4号機について、関西電力は、26日午後原子炉を起動し、再稼働させると発表しました。
高浜原発は去年2月、原発事故のあとに作られた新しい規制基準の審査に合格し、このうち3号機は先月29日に再稼働しました。
これに続いて4号機も再稼働に向けた準備が最終段階に入っていて、26日午前から、再稼働の前の最後となる原子炉の核分裂反応を抑える制御棒の検査を受ける予定です。検査に問題がなければ関西電力は、午後5時から核分裂反応を抑える32本の制御棒を順次、引き抜いて原子炉を起動し、再稼働させることにしています。
起動からおよそ13時間後の27日の朝、核分裂反応が連続する「臨界」の状態になり、3日後の今月29日には発電と送電を始め、その後徐々に原子炉の出力を高め、来月下旬に営業運転に入る計画です。
4号機を巡っては、今月20日に原子炉建屋の隣の建物で、放射性物質を含む冷却水が床などに漏れ、作業が一時中断するトラブルがありました。関西電力は、これまでに再発防止の対策を取ったとして、設備に異常がないか慎重に確認しながら操作を行うとしています。
新しい規制基準のもとで再稼働するのは、川内原発の2基と、高浜原発3号機に次いで4基目となります。
また、高浜原発4号機では、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使うプルサーマルが初めて行われる予定で、新基準のもとでは高浜原発3号機に次いで2基目となります。
一方、3号機では、25日から国の最終的な検査が行われていて、問題がなければ原子力規制委員会から関西電力に検査の終了証が交付され、26日午後にも営業運転に入る予定です。

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