歩道に車、通行人に突っ込み３人心肺停止、多数けが　ＪＲ大阪駅北

大阪・梅田で歩道に車が乗り上げた現場付近＝25日午後１時７分（共同通信社ヘリから） Photo By 共同

　２５日午後０時半ごろ、大阪市北区芝田１丁目の繁華街・梅田で、乗用車が歩道に乗り上げ、通行人に突っ込んだ。曽根崎署や市消防局によると、運転していた５０代ぐらいの男性が心肺停止の状態で病院に搬送。他に歩行者１０人が負傷し、うち２０代ぐらいの女性と６０代ぐらいの男性も心肺停止状態で運ばれた。

　曽根崎署によると、車は奈良ナンバーで同乗者はいなかった。

　現場はＪＲ大阪駅北側で、ホテルや家電量販店などがある繁華街の交差点。「ドンドン」と大きな音を立てながら黒い乗用車が歩道に乗り上げ、通行人に突っ込んだ。約３０メートル前進して通行人を次々となぎ倒し、悲鳴が上がった。

　乗用車はホテルの看板と花壇付近にぶつかって止まったとみられ、前がへこんでいた。車の前方には男性が挟まれ、倒れていた。

　中年の男性数人が交差点の周りで頭から血を流して倒れ、近くにいた人が「大丈夫ですか」などと必死に呼び掛けた。事故を目の当たりにした女性には座りこむ人も。約１０分後には警察官や消防隊員が到着し、心臓マッサージをするなど救助に追われていた。