不適切な画像投稿で技師処分へ
大阪労災病院(堺市北区)は25日、40代の男性臨床検査技師が、自然流産した胎児の写真3枚を短文投稿サイト「ツイッター」に掲載していたと発表した。同病院は「診療情報を流出させ、信用を傷つけた」として処分を検討している。
同病院によると、技師は臓器などを検査する病理室に所属。胎児の検査をする前の昼休みに、私有のスマートフォンで撮影したという。コメントを付けて翌日夜に投稿していた。個人を特定できる記述はなかった。
病院は2014年7月から技師がツイッタへ投稿していたことを確認。今月15日、外部から指摘があり、技師の顔写真があったことから投稿が判明した。調査に対し、「命として生まれ出ることのなかった赤ちゃんがいると問題提起したかった」などと説明しているという。
病院側は胎児の母親に経過を説明して謝罪した。技師は1997年に採用。2年前に病理室の担当になった。記者会見した田内潤院長は「申し訳ない。再発防止の徹底に努める」と謝罪。病院の情報を私的に流用したとして刑事告訴も検討するという。【椋田佳代】