5/595
急転の物語(書籍版2巻ダイジェスト)
亜人論。
聖アルトリス王国を中心に始まった「人間至上論」とも言える議論を発端とした人類同士の不和。
エディウス冒険者学校理事長のルーティ・リガスの退任をきっかけに加速したそれは、すでに止められないところまで来てしまっていた。
「人間」以外の人類達は聖アルトリス王国から次々に脱出していき、聖アルトリス王国とジオル森王国の不和も高まり始める。
それによる人類領域での今後の活動に大きな支障が出ると判断した魔王ヴェルムドールとニノは、ザダーク王国へと帰還する。
久方ぶりに帰還したザダーク王国は平和であり、順調に発展を続けていた。
新たな遊びを考案したり、イチカやニノ達と共に城下町へ繰り出したり……心安らかな日々を過ごすヴェルムドール。
そんな中で西方の「襲来の海岸」に人類領域の四大国の一つであり、「メタリオ」達の国であるサイラス帝国の船が漂着する事件が起こる。
聖アルトリス王国にいたというボルキオとその一行への対策に追われつつも、ヴェルムドールは人類領域で得た情報を元に行動を始める。
召喚魔法。
次元の狭間。
聖竜イクスレット。
様々なキーワードを元に行動するヴェルムドールは、ザダーク王国最高の魔法使い「ロクナ」と共に魔神の召喚方法の研究を進めることを決意する。
同時に人類領域へと放たれたザダーク王国の諜報部隊も活動を始め、「勇者召喚」を防ぐ為の行動を本格的に開始することになる。
その為の第一の手段は、人類領域の四大国の一つであり「シルフィド」達の国である「ジオル森王国」との友好条約の締結。
様々な思惑を交えながら、ヴェルムドールの「世界平和」に向けての策略は進んでいく。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。