俺「ゆっくり研究所…?ゆっくりを取りに?」

???「これは失敬。私、ゆっくり研究所のゆっくり研究チームのチーフをしてる者です。」

チーフ「最初は信じられませんでしたがね…実際この目で見たとなると…驚きものですねぇ…。」

チーフとやらはれいむをカバンから出し持ち上げた。
チーフ「これは凄い…。今まではカメラの画像でしか見れませんでしたが生で見ると
    もっと興味が湧きますね…」

れ「ゆ…? ゆ!? ゆぴぃぃ!お、おにーさん!たすけてぇ!」

チーフ「これは国の名の元に私たちが研究材料として回収します。」

俺「ゆっくり研究所?そんな馬鹿な研究所があってたまるか!しかも何故…」

チーフ「何故、ゆっくりの存在を知っているか…ですか?
    この研究はここ数日の間に国を挙げて計画したプログラムなんです…。
    衛星や監視カメラ、果てには盗聴器、なんら苦でもないんですよ?」

俺「ゆっくりは…れいむは渡さん!」

チーフ「そんなこと言われましてもねぇ。こっちにも都合と言うものがありまして…」

俺「都合?知ったこっちゃねぇ!それにれいむを研究して何をするつもりだ!」

チーフ「特別にお答えしましょう。
    ゆっくりという生物を創った素晴らしい発想と実力の持ち主の貴方に敬意を払って…」

チーフ「学術的興味ももちろんありますが最終的には製品化です。
    そうそう、ゆっくりを虐待するというサイト見ましたよぉ。あれも興味をそそりますねぇ。」

俺「まさか…」

チーフ「そう!お察しの通り! 国公認の虐待生物の作成です!!パチパチパチー!」

満面の笑みでそう答えた。しかし目は笑っていない…。

俺「そんな馬鹿なものがまかり通って堪るか!」

チーフ「そぉですよねぇ…。「でも饅頭だから?いいんじゃない?」的なノリで決まっちゃったんだ!
    国としても大金が世界から入るし、金に目がくらんだのもあるんだろうね。
    おお、ゲスいゲスい」

俺「ダメだこいつら…はやくなんとかしないと…」

チーフ「もちろん!君にも悪い話じゃないよ!」

チーフはニヤついた顔で近づきながらこう言った。

チーフ「君は初めてゆっくりを創った人だ。悪いようにはされない。
    ゆっくり研究所に入って研究を手伝ってくれたら相当なポストを用意しよう!
    どうだい?悪い話じゃないだろう?(ゲス顔)」

俺はチーフの顔に唾を吐きかけ答えた。

俺「まっぴらごめんだね!てめぇと働くと考えた時点で吐き気がする。何より俺はゆっくりを
  殺すために創ったんじゃねぇ。生かすために創ったんだ!れいむと一緒に帰らせてもらおうか!」

れ「お…おにーさん…」

チーフは顔をハンカチで拭きながらこう答えた。

チーフ「やっぱりそういうと思っていましたよ…まぁ期待はしてませんでしたけどねw 
    私としては貴方と働いてみたかったのですが……残念です。」

そう言った直後、やつは俺の腹部に何かを押し当てた。
体が動かない、意識が飛びそうになる…。
奴の手にはスタンガンがあった。

チーフ「これで交渉は決裂。ゆっくりは私達が貰い受けますね。」

れ「お、おにーさん!おにーーーーーさん!!!しっかりして!いまれいむがぺーりょぺーりょしてあげるよ!」

チーフ「おい」

黒服「はい」

俺に駆け寄ったれいむは黒服に拾い上げられ大きな麻袋に入れられた。

れ「お、おにーさん!おにーさん!もごもご…」

チーフ「それじゃあご協力ありがとう。」

徐々に意識が薄れていきれいむの声が聞こえなくなる。

俺「れ…れい…む…」

バタッ…



_________れいむサイド__________


れいむは袋に入れられ車に揺れられていた。

その間れいむはお兄さんのことを思い起こしていた。

れ「おにーさん…こわいよぉ…ゆっくしできないよぉ…」

すると袋の外から自分を連れ去った人の声が聞こえてくる。

チーフ「着いたな…。ふぅ…研究所の連中は苦手なんだよなぁ…変わってるし妙に野蛮で……おっと口が勝手に…」

れいむは車から降ろされ袋に入ったまま抱えられ運ばれている。妙な消毒液の匂いが充満している。


チーフ「ほら。例のブツだ。丁重に扱えよ。この一体しかいないんだから。」

研究員A「うぉおお!マジだったのか!興奮するなぁ!」

チーフ「落ち着け」

研究員B「確かに預かった。しかしチーフ。お前は解剖に参加しないのか?」

チーフ「俺は解剖データと量産化されてから研究するよ。お前らと一緒に解剖なんざごめんだね。」

研究員A「冗談きついぜ兄ちゃん。この研究所一の変わり者だと言われてんのによw」

チーフ「俺は今日は帰って寝る。それじゃあ。」

研究員B「ああ。」

チーフは去って行く。

そしてれいむは手術室へ連れて行かれる。
れいむには解剖の意味は理解できなかったがゆっくりできないことをされるということは感覚的に
感じ取っていた。

れいむは袋から取り出されアクリル板の箱に入れられる。
そしてマスクで顔を覆われた人たちがれいむを覗き込む。

研究員`s「おおー」

研究員A「すげぇ(小並感)」

研究員B「こんな生物を創れるとはな…」

研究員C「早速やるぞ」

研究員D「麻酔、投与します。」

れいむが入ったアクリル箱に麻酔が入れられる。

れ「ゆっ…?なんだかぽわぽわするよ?」

研究員B「入れすぎるなよ。痛覚が麻痺しない程度にだぞ」

研究員A「あんたも悪趣味だねぇ」

研究員B「バカッ!痛覚の確認のために決まってんだろ。何言ってんだお前は…」

麻酔が効いたころにれいむは箱から取り出される。
逃げようにも意識が朦朧として動けない。

研究員C「では、ゆっくり饅頭の解剖を始めます。」

研究員`s「うーい」

研究員A「ふむふむ…うへっマジで食べ物でできてるんかw」

研究員A「歯はどうなってるんかねぇ?」ズボッ!

研究員は何の躊躇もなしにれいむの歯を抜き取った。

その瞬間れいむが叫ぶ。

れ「!? ゆ…ゆぴぃいぃぃぃいいいい!!!」

研究員A「砂糖の塊かw」

研究員`s「驚いたな。痛覚もちゃんとある様だ。」

研究員D「ネットのゆっくりはすべての機能の中心となる中枢餡なるものがあるとかなんとか」

研究員B「本当か!?早速切るぞ。」

研究員A「切っちゃう?切っちゃう?」

直後研究員は急に歯が抜かれたことにより悶え苦しんでるれいむをよそにお飾りを毟り取った。

研究員C「邪魔だな。おい、捨てておけ。」

その光景を見たれいむは痛みを我慢しこう言った。

れ「おかざりさんをとらないでね!それはおにーさんがくれたとってもゆっくりできるしろものなんだよ!
  ゆっくりかえしてね!」

研究員A「あちゃ~こりゃぁイラつきますわぁw」

B「さっさとやるぞ。D、メス…」

サクッ…

メスがれいむの頭に深々と刺さる。

れ「ゆぎひっ!!!」

れいむは痛みのあまり暴れそうだったが麻酔のせいか動けない。

メスは進み、全体の3分の1(頭)が剥がされれいむの餡子と中枢餡が露わになった。

れ「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」

れいむは泡を吹きながら痛みに耐えていた。いや、耐えざるを得なかった。

研究員A「うっひょ~これが中枢餡か~。これを元に大量のゆっくりを作るんだろ?」

研究員C「無駄口叩いてないで中枢餡を摘出するぞ。」

研究員たちの手が中枢餡に触れる。
その瞬間、今までとは比べ物にならないほどの痛みがれいむを襲った。

すべての神経が集まっているところでもある為、痛みがダイレクトに、そして何倍にもなって襲う。

れ「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

手術室内にれいむの断末魔が響く。

研究員B「うわっ!軽く麻酔をかけていてもこれか…。そりゃあそうだろう。
    神経が集まっているところを触られれば…」

研究員A「うわっw マンドラゴラみてぇw」

研究員たちが中枢餡を引き抜こうとする。

れ「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

とてつもない痛みがれいむを襲う。

それは数日前に虐待された時の痛みが苦では無いと思うほど…

れ「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

とてつもない痛さの中で一瞬痛みが消え、走馬灯が見える。

自分が生まれた日、おにーさんとゆっくりしてきた日々、あまあまさんを食べた時…
色々なものがフラッシュバックする。
最後に自分を愛し、自分も愛したおにーさんの笑みを思い描きながらこう呟いた。

「おにーさん…もっと…おにーさんとゆっくりしたかった…」

ブチンッ!!!!

中枢餡が体から千切れる音とともにれいむの意識も途絶え、れいむは死んだ。

研究員A「何故か取るのに結構手間取ったなw」

研究員C「まぁいい。目的のものはとれた。一通り調べたら死体は加工所の方に送ってくれ。」

研究員B「え?加工所なんてできたんですか?ここはまだしもゆっくりが世間に確定して知られてないし、
     あんなゲスい仕事をする場所と人手をどうやって補うんですの?」

研究員C「まぁ…な…」

含みのある笑みで誤魔化すC。

研究員A「まぁ!怖いわぁ…おじさまったら悪い人ー」

研究員B「お前は何を言ってるんだ…」

しばらくして一通り調べ終え手術室から出てくる研究員たち。

研究員A「あれっ?チーフ?帰って寝る…とか言ってたのに…別室でカメラで全部見てましたね?
    悪趣味ですねぇw 見たかったら素直に言えばいいのにーw もうっ!」

研究員の冗談に一瞥もくれずカメラをジッ…と見つめるチーフ。

研究員B「ほらっ。行くぞA。お前のおねぇ口調はなんとかならんのか…」

研究員A「へいへい。それじゃ!チーフ、お先で~す。」

チーフ「ああ…」

チーフは未だに誰もいなくなった手術室が映ったカメラの画面を睨んでいた…。



_________一年後_________


ゆっくりはすっかり世界に浸透していた。

「ゆっくり」が、というより「ゆ虐」が浸透しているのだが…

ゆっくりはゆっくり研究所の奴らの手により大量生産が可能となった。
それにより世界に大量生産、大量輸出されることになった。

最初はれいむ種しかいなかったが研究所の連中によりまりさ種、アリス種、ぱちゅりー種、など
どんどん増えていき、捕食種や希少種まで作られた。

ゆっくりがもたらした経済効果額は年間10兆以上。スマホを超えるほどの経済効果により
日本は一気に裕福な国へと変貌。
そして「ゆ虐」により犯罪と自殺が一気に減り国が一変した。

前よりは住みやすくなったのかもしれない…
前よりは裕福になったのかもしれない…
前よりは安全になったのかもしれない…

しかし俺の心は未だ晴れない。

俺は駅前のベンチに座り、死んだ魚のような目で空を眺めていた…。

俺「れいむ…この金平糖好きだったな…」

俺は金平糖を食べながら小さく呟いた。

すると小さな声が前からする。声のする方に顔を向けるとそこには赤まりさがいた。

小汚いので野良なのだろう。これだけ大量生産されていれば野良がでても仕方ない。

しかしこんな町の真ん中で見るとはな…めずらしい…

え?なんで野良が町の真ん中にいるだけでめずらしいって?それは…

赤ま「おにーさん!あまあまさんちょうだいだぜ!すぐでいいぜ!」

そう心の声を遮って声をかけた赤まりさ。

そこに親まりさが飛んで出た。

親ま「おちび!な、な、なにをいってるんだぜ!?にんげんさんにあやまるんだぜ!」

赤ま「なんでじゃまちゅりゅの?おとーしゃん!まりちゃはおなかがすいてるんだよ?あまあまさんがほしいんだぜ!」

親ま「おちびのおバカっ!」ばしっ!

親まりさが赤まりさをおさげで叩き俺の目の前にでて頭を地面に擦り付けて謝った。

親ま「ほんっとうにゆるしてほしいんだぜ!おちびはしらなかっただけなのぜ!
   これからはにんげんさんにさからわないようにおしえとくのぜ!
   だからせめてこんかいだけはゆるしてほしいのぜっ!」

俺はもちろんゆっくりを虐める趣味は無い。
それにここまで謝れるとなんだか悪いことをした気分だ…。

しばらく何も食べてなかった様なので俺は少し微笑み、
食べていた金平糖の入った袋をやった。

親ま「ゆ…?あまあまさんなんだぜ?まりさにくれるのかだぜ?
   ゆっ…ゆっ…ゆれしいんだぜ~~~ありがとうだぜ~~~」

親まりさは号泣しながらお礼を言い、赤まりさと帰ろうとしたその時…

鬼「ひゃっはー!!ゆっくりは消毒だぁーーー!!」

どこからともなくモヒカン頭の鬼威山が沸いて出て目にもとまらぬ速度で赤まりさを掴み取った。

それに気づいた親まりさは泣きながら金平糖の入った包み紙を咥え、急いで木々の中に逃げて行った。

非情にも感じるが鬼威山に捕まったら最後、親子共々殺される。
だから群れや家族の生存率をあげるために逃げなければいけない。
致し方ないことなのだ…。

捕まってしまった赤まりさは叫んでいた。

赤ま「おとぉーしゃーん!たすけてなんだぜー!このぷりてぃまりしゃをたすけるんだぜー!」

俺「あ…あの…」

鬼「ピキィ!」

俺が離すよう声を掛けようとしたが話す前に鬼威山は行動に出ていた。

鬼「我流虐待術!お飾り爆散術!」

赤ま「まりしゃのきゃわいいおきゃざりさんがぁぁぁ!」

鬼「我流虐待術!白玉圧縮射出握撃!」

赤ま「ゆげぇ!まりじゃのがわいいおめめざんがぁ…」

鬼「これで最後だ!
  ゆっくり虐待術奥義!中枢餡一刀両断波!!」

赤ま「もっど…ゆっぐじ…じたかっ…だ…ゲフゥ…」

鬼「あーすっきりした!」

すっきりした顔でそう言った鬼威山は赤まりさの死体を放って投げどこかへ消えて行った…

つまりそういうことなのである。

ゆっくりが何に使用されているか。それはもちろん虐待である。
だから人々にとってはゆ虐はおかしいことでも無くごくごく普通の事であるため、
町のど真ん中では野良ゆっくりは生きていけないのだ。

ゆっくりを殺さない人なんて、今の世ではよっぽどの物好きか変わり者、
そして虐待派から忌み嫌われる存在の愛で派くらいだろう…

赤まりさの吐いた餡子を見てれいむを思い出し吐きそうになる。

俺「ウッ…」

丁度この駅前でれいむと永遠の別れをしてしまったのだ。

あれから毎日忘れたくが無いがためにこの駅に通っている。

どんなことをしてもれいむは帰ってはこないが…。

そう思い出しては悲しみの繰り返しをしている無意味なことを繰り返して忘れないようにしている。

思いに耽りながら放心していると
隣に座っていた疲れた感じの50代くらいの初老が声を掛けてきた。


男「おい。にぃちゃん…。あんた、ゆっくり創ったやつだろ…?」

俺は驚いた。俺が初めてゆっくりを創ったと知っている奴はゆっくり研究所の奴らくらいしか
知らないはずだ…。

男「おっと、すまねぇ。そんなに身構えないでくれ。俺は渡したいものと伝えたいことがあるんだ。」

俺「渡したいもの…?それに伝えたいことだと?」

男「俺は1年前…加工所の人間だったんだ。」

俺「!?」

男「安心してくれ。とっくの昔に辞めてらぁ。
  加工所ってのは何故あんなゲスな仕事に人がついて成り立っているか知ってるか?」

俺は黙って顔を横に振る。

男「加工所ってのは倒産寸前の中小企業に声を掛けていくんだ。
  借金をチャラにする代わりに加工所という仕事をやれっ…てな」

俺「そんなことが…」

男「ああ。俺はとある町工場の社長だったんだがな。当時は不景気だったから
  借金まみれでもう首を吊ろうかと思っていた時に加工所第一号の声がかかったんだ…」

男「当時は嬉しかったよ。死なずに済むんだからよ。だが待っていたのはそれ以上に辛い仕事だった…
  俺は{虐待}ということに抵抗があってな。
  ゆっくりとかいう生物を殺し、処理することが耐えれなかった。
  ちょいとそこでやり過ぎの上司に文句言ったら即クビだよ。笑えねぇよな。」

俺「…」

男「そこでだ!本題に入るが…」

男はカバンから小綺麗な箱を取り出し俺に渡した。

男「これがアンタに渡したかったんだ。」

俺は箱の包みを開ける。

そこにあったものは紛れもなく俺が1年前にれいむにあげたお飾りだった。

少しボロボロになっているものの1年前そのままだ。

俺「こ…これ…」

声が震える。目から汗が止まらない。

男「当時第一号の加工所の加工職員だった俺はゆっくりの死体の処理を頼まれたんだ。
  多少のなりゆきは聞いていたから不憫に思っちまってよ。「リボンだけは」と思って
  とっておいたんだ。」

俺「うっ…うっ…」

目から汗が滝のようにでる。

男「このリボンを手に入れた時にはもう息が無くズタズタに切刻まれていて、
  俺にはどうしようもなかった…」

俺は人目も気にせず号泣した。れいむのお飾りを片手に握りしめ号泣した。

悔しかった…れいむが連れ去られても何もできなかった自分に。
のほほんとここまで生きてきた自分に…。

男「だが…おまえのゆっくりを…生き返らせてみたくはないか?」

俺はその驚愕の一言に耳を疑った。

男「実はここだけの話、アンタのゆっくりの中枢餡は一通り研究された後、ゆっくり研究所に
  保管されているんだ。最初のゆっくりの中枢餡だからってことで残しているらしいんだ。」

俺「でも中枢餡を手に入れてもれいむは…」

男「だーかーらー。中枢餡は記憶もそこに溜めておくんだろ?新しい肉体と定着させてやれば
  記憶もそのままアンタのゆっくりに戻るんじゃないのか?」

俺「そうかもしれない…。しかしどこからそんな情報を…」

男「これは口止めされてるが…言っといた方が良いかもしれないな…」

男「アンタにこの情報をやれ。と俺に指示した奴がいる…。
  奴の名前は「・・・」だ。」

俺「なんだと?なんであいつが…?」

男「細かいことは奴にあった時に聞け。いずれ会うだろうからな。俺は情報とリボンを渡しに来ただけだ。
  だが…あの研究所と正面から戦い、アンタのゆっくりの中枢餡を取り返すつもりなら手助けしてやってもいい。
  気が向いたらここに電話してくれ。」

男は番号が書かれたメモを俺に渡し去って行こうとした。

俺「名前…。」

男「ん?」

俺「アンタの名前は?なんて呼べばいい。」

とっつあん「名も無き老兵…。まぁとっつあんとでも呼んでくれ。」

そう言い去って行った。

俺はお飾りを握りしめ研究所と戦い、れいむに再び会うことを決意した。

さっきまでの虚ろだった俺の目は復讐に燃えた目に変わっていた…。

__________第四話に続く…__________


========あとがき============
ご精読ありがとうございます。
妄想、厨二臭い感じになってきましたがそれでも見てやるよ!という方は最終話まで見て行ってください^^