「まったく知らない人の為によくそこまで出来ますね!」
これは、僕が飲み会で自己紹介するとちょいちょい言われる言葉です。
僕は「脱貧困」をテーマにブログを書いています。時々、貧困当事者を支援するNPO団体のボランティアや脱貧困を主題にしたトークイベント、講演会に行くようにしているんです。
また、自分の出来る範囲で、僕と同じような貧乏人、貧困予備軍にお金を貸したり、あげたりする事もあります。
で、そんな事を自己紹介で言うと、冒頭の言葉が返ってくる事があるんですよ
「えっ?見ず知らずの人に何でそこまでするんですか?頭、大丈夫ですか?(笑)」
はっきりとこんなふうに質問して来た人もいました
素直で気持ちのいい質問ですね(笑)
いい機会なので、ここでしっかりとお伝えしておきます
僕は、全部、自分の為にやっています!
ボランティアに行くのも、「脱貧困」を主題にしたトークイベント、講演会にわざわざお金を払って行くのも、困っている人にお金を渡すのも全部、自分の為!
もっと言うと、「世のため、人の為にやっているんです、自分の事はどうでもいい!」とか言って来る人がいたら、あんまり信用しない方がいいですよ(笑)
きっと「嘘」ついているか、「自分の為にやってる」事に気がついていないかのどちらかです。
今日は、人の為じゃなくて自分のために生きる事がいかに大事かについて、熱く語りたいと思います。
皆さんは、どう思いますか?
なぜ、人の為じゃなくて自分のために生きたほうがいいと思いますか?
なぜ、僕は、貧困当事者の支援に関わる事が自分のためになると思っているのでしょうか?
ぜひ、いっしょに考えてみてください。
「今やっている事は自分のためか?人の為か?」
この問いは、皆さんが普段、味わっている仕事や人間関係での悩みを解決するために、役に立つと思います。
人の為は自分の中に不機嫌を生む
まず、なぜ、人の為じゃなくて自分のために生きたほうがいいのか?について考えてみましょう。
答えは、簡単です。
自分の事を後回しにして、我慢しながらやっていると、不機嫌になるからなんですよ
不機嫌になるだけなら、まだ救いがあります。
下手すると、不機嫌を通り越して、憎しみにまで発展する事だってあるんです。
どういう事か説明するために、ちょっと例え話しをさせてください。
人の為に生きたM君のお話し
僕の学生時代の友人で、役者を目指していた奴がいました。
仮に、M君としましょう。M君は、30代を節目に、役者を辞めるかどうか悩んでいました。
なぜなら、長年、つき合っている彼女(恋人)に結婚を求めらていたからです。
「役者を辞めて、ちゃんと就職して、そろそろ真面目に結婚を考えてほしい、それが出来ないなら別れたい」と、彼女に言われてしまったんですね。
さぁ?どうしましょう?M君が出した結論は、結婚でした。
役者を辞めて、就職して、結婚する道を選んだんです。
その結論は、けして間違っていません。M君の人生です。M君が決めればいいんです。
ただ、問題なのは、M君の気持ちなんですよ。
M君は、結婚を決断した時に、こんな事を言っていました。
「本当は役者を辞めたくない、全然、納得してない!でも、自分だけの人生じゃないから、彼女のためにも、親のためにも就職して、結婚しようと思う!」
僕は嫌な予感がしました。言ってる事は大人なコメントでカッコイイ
でもね、だいたい人が「自分の事より、OOのために頑張りたい!」とか「自分だけの人生じゃない」って言い出した時は、危険なんです。
M君の結婚生活は最初は順調でした。しかし、M君の仕事が忙しくなって来ると、だんだんと雲行きが怪しくなって来ます。
M君は、結婚一年目で、嫁さんと激しく喧嘩するようになるんです。
「俺が我慢しているのに、何でおまえは勝手な事ばかり言うんだよ!」と、嫁さんに訴えるようになって行くんです。
もちろん、ケースバイケースなので、すべての人がM君と同じようになるとは言いません。
しかし、M君のイライラの元になってるストレスの根源は、「人の為」とか「自分だけの人生じゃない」とか言い訳をして、「自分の素直な気持ち」を隠しながら結婚した事にあったんじゃないでしょうか?
M君とは、その後、連絡先が変わってしまったために、連絡を取っていません。
結局、M君とM君の嫁さんは別居状態になり、離婚の一歩手前らしいと風の噂で聞いています。
僕は思うんです。どんな時でも、「自分のため」という観点を忘れちゃいけない。
本当にやりたい事があるなら、はっきりと「これがやりたい!」と、発言するべきです。
そうでなければ、M君のように「俺がこんなに我慢しているのに、なぜ、おまえは我慢しないんだ?!」と、相手に見返りを求めるようになってしまうんです。
自分が納得していないんだから、当然ですね
もし自分が納得している事をやっているなら、相手がどんな態度だろうと気にならないはずです
どうでしょうか?これが僕が「人の為じゃなくて自分のために生きる」事を訴える理由なんですよ
貧困が無くなれば自分が助かる!
最後に、なぜ、僕は、貧困当事者の支援に関わる事が自分のためになると思っているのか?について、簡単にご説明しましょう。
これも答えは簡単です。
僕は、今、貧乏人であり、貧困予備軍です。いつ、ネットカフェ難民になってもおかしくありません。
だから、世の中の貧困当事者に対する支援、対策が進むと僕自身が生きやすくなるんです。
これが、僕が貧困当事者の支援に関わるシンプルな理由なんですよ。
先ほども書いたように、僕は貧乏人、貧困予備軍です。今のところ、ガチな貧困当事者ではありません。
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、自分が貧困当事者になった時、支援団体、ボランティアがたくさんあったほうがいいでしょ?
お金に困った時、助けてくれる人がいたらいいでしょ?
だったら、自分にまだ余裕があるうちに、支援団体を応援し、貧困をテーマにしたトークイベントや講演会に行って勉強し、ブログを書いたりして世の中に「貧困問題」がある事を伝えればいい!
自分と同じような人の生活が上手く行くように、手伝えばいい!
そうやって活動して行く事で、ほんの少しでも貧困が無くなれば、僕自身が貧困当事者になった時に助かるわけです。
こんなふうに考えて行くと、「自分のために生きる」事は、結果的に人の為になっている事に気がつきませんか?
自分のために生きる事は我儘(わがまま)になる事と同じではありません。
自分のためにもなって他者の為にもなる道を模索して行く事なんです。
ぜひ、共に堂々と自分のために生きて行こうではないか?