恋愛も人生も「退屈」程度がちょうど良い?心理学から見る「退屈」を克服する方法

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恋愛も人生も「退屈」程度がちょうど良い?心理学から見る「退屈」を克服する方法

「退屈」は人間にとって、悪いものではない。

日頃人々が感じる「退屈」な気持ちや、恋愛における「倦怠感」は人にとって良いものであるとする心理学者たちは多い。退屈は時に「人の強力なシグナル」となると海外サイト・The Australianが伝えている。

退屈は「創造性」や「幸福感」の源にもなる?

 近年の「退屈」「倦怠感」に関する研究は負の側面が数多く指摘されてきたが、ここ最近は違う一面も多く明かされ始めているそうだ。

これまで「退屈」とは、うつ病などの精神疾患、ストレス・喫煙・飲み過ぎ・薬物使用の原因になるという見方がされ、人と人との関係に関しては「倦怠感」は友情を低下させ、恋愛を終わらせるものだとされてきた。

恋愛も人生も「退屈」程度がちょうど良い?心理学から見る「退屈」を克服する方法▲ Image Via Public Domain Pictures

しかし、最近の科学者たちは「退屈」は人の脳や肉体に良い影響を与える側面があると指摘し始めている。それらは、退屈によって引き起こされる「創造力」や「注意力を高めるきっかけを作る」というものだ。

近年の研究では人が退屈と感じている時、記憶や感情処理・意思決定の元となる「前頭前野」が活発に活動することが明らかとされている。

これらに加え、デフォルト・モード・ネットワークと呼ばれる重要な判断や難しい問題に取り組む時に必要な「中枢ネットワーク」が「前頭前野」とともに活動することが判明した。

人の「退屈」は無関心や無感動など、5種類に分別できる?

 ただ、人間の感じる「退屈」にも種類があり、1つに疲れているときなどに抱く「無関心の退屈」と、新しいアイデアや興味が沸く時に生まれる「調整型の退屈」があるという。

この他、イラつき・落ち着きが低下する時に抱く「探索型の退屈」も存在する。これは他のテーブルの人の会話を盗み聞きする時などのもので、人間の多くはこの時「自分は今、退屈だ」と考えるという。

boredom▲ Image Via boredom/Keirsten Marie(Flickr)

そして、友人の自慢話を嫌々聞いている時などに感じる「探索型の退屈」がある。これは「今の自分は無駄な時間を過ごしている」と自分で認識する時に感じる「退屈」だ。

最後に心理学者が「学習性無力感」と呼ぶ「無感動の退屈」がある。これは何にも希望も興味も抱けずにいる状況で、うつ病などの精神疾患にとても近いタイプの退屈だという。

恋愛においても人生においても「退屈」を幸福感に変えられる

 この計5種類の「退屈」を研究する独コンスタンツ大学の研究チームはここ10年、「退屈」に関する研究を続けてきており、人が抱く「退屈」「倦怠感」について、以下のように説明している。

まず「退屈」と感じた時、5種類の内のどの「退屈」かを自身で見極めることが良いとし、「無関心の退屈」なら良い映画を探してみたり、行ったことのないレストランを探し、足を運ぶことが良いかもしれないという。

恋愛も人生も「退屈」程度がちょうど良い?心理学から見る「退屈」を克服する方法▲ Image Via ToRange

そして「反応型の退屈」「無感動型の退屈」なら、家族やパートナーとともにセラピーを受けると、自身やその人との関係において、いい方向に進める可能性があると指摘する。

残りの「調整型の退屈」と「探索型の退屈」への取り組みは面倒ながらに、幸福感を得れる良き機会だという。「調整型の退屈」「探索型の退屈」なら、まず最初に自分が求めているものを見つけることが良い。

いつ、どこで退屈になるのかを見極め、パートナーであるならそれをアドバイスすると良いとのこと。「週末か、今日の夜か、自宅にいる時か、いつもと同じ人々と過ごしている時か、仕事仲間の愚痴を聞く時か、自分の話を相手が聞いていないと分かった時か」などだ。

そして、その「退屈な気分」を味わいたくない場合は家族やパートナーに話す。セラピストのシャロン・ギルヒレスト・オニール氏は次のようにアドバイスしている。

「絶対に相手を責めないことを条件に、相談する側・される側がともに一緒に何かを始められる・できることがないかを考えてみる方法が良いかもしれない。」

心理学の研究では一緒に何かを始めるカップルやパートナーは、そうでない人々よりも「幸福感」を感じやすいことが明らかとなっている。

言葉のやりとりから始め、一緒に身体を動かすことが「退屈」を克服し、人間に幸福感をもたらすと心理療法士、フラン・ウォルフィッシュ氏は話しているという。

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情報参照元:The Australian

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