2016年2月25日03時07分
日本航空などが出資する格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの2015年12月中間決算で、営業損益が初めて黒字になった。12年7月の就航から赤字続きだったが、国際線への就航などで旅客機の運用効率が良くなり、燃料価格も下がったことで改善した。
ジェリー・ターナー最高経営責任者が24日、朝日新聞の取材で明らかにした。利益額は公表していないが、通期(16年6月期)の営業損益も黒字になる可能性が出てきた。15年6月期は79億円の赤字だった。日航などから計70億円の追加出資も受けた。
ターナー氏は、「LCCの低運賃が、日本の利用者にも受け入れられてきた」と述べた。座席利用率は、前年同期の75%から84%に改善した。昨年6月から成田―香港を就航するなど、国際線を増やしたことでももうけが増えた。
日本ではLCCが苦戦してきたが、ANAホールディングス傘下のバニラ・エアも16年3月期の営業損益が15億円の黒字(前年は36億円の赤字)となる見通しで、ようやく軌道に乗り始めている。
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