ワシントン=佐藤武嗣
2016年2月24日19時01分
オバマ米大統領は23日、キューバのグアンタナモ米海軍基地内のテロ容疑者収容所の閉鎖と、収容者の米国内への13カ所の施設への移送計画を米議会に提出した。同収容所の閉鎖は、オバマ氏の最初の大統領選の選挙公約だが、議会で多数を握る共和党は反対しており、任期内に閉鎖が実現するかどうかは不透明だ。
オバマ氏はホワイトハウスで演説し、「グアンタナモは、米国の安全保障を強化するどころか、弱めている。テロリストの勧誘に利用されている」と述べ、収容所の存在が、過激派組織「イスラム国」(IS)などのテロ正当化の材料に使われていると主張した。
グアンタナモ収容所は、2001年の米同時テロを受け、ブッシュ政権が開設した。約800人が収容され、過酷な拷問が行われていたことが判明。収容者は、アフガニスタンやイラクなどで適正な手続きを経ずに拘束されているとの批判も浴びてきた。
残り:519文字/全文:900文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!