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福島第一原発 大半の場所で防護服なしで作業へ
2月25日 4時13分

福島第一原発 大半の場所で防護服なしで作業へ
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福島第一原子力発電所の事故からまもなく5年になるなか、東京電力は、来月から大半の場所で防護服も手袋も着けずに作業できるよう段階的に運用を見直す方針を固めたことが分かりました。これまでの対策で、敷地内の放射線量が大幅に下がったためで、廃炉現場で働く作業員の負担軽減を図りたい考えです。
福島第一原発は、敷地全体が汚染されたため、作業員は、防護服や二重のゴム手袋を着けなければならず、動きにくいうえに細かい作業に支障が出るなど課題となっていました。
これに対して汚染された土を剥ぎ取ったり、地面を舗装するなどの対策が進められた結果、地表付近の放射線量が、目標としていた毎時5マイクロシーベルト以下に下がったエリアは、去年12月現在で全体のおよそ90%に上るということです。
このため東京電力は、来月上旬から対策が済んだエリアについては、防護服も手袋も着けずに一般的な作業服だけで作業ができるように運用を見直す方針を固めました。ただし、現場の混乱を避けるため対象となる作業員は、段階的に増やしていく方針で、事故から5年になるなか、作業員の負担軽減を図りたい考えです。
一方、原子炉建屋などの周辺や高濃度の汚染水が入っているタンクの周辺は、引き続き防護服やゴム手袋が必要で、作業服のままでこうした場所に近づかないよう出入りの管理を厳しくするとともに、作業員への周知を図っていきたいとしています。

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