最終運行は28日 釧網線
JR北海道は24日、冬季にオホーツク海沿岸の釧網線を走る観光列車「流氷ノロッコ号」(網走−知床斜里)を28日の運行を最後に廃止すると発表した。客車をけん引するディーゼル機関車が老朽化し、代わりの機関車も確保できないため。来年以降は普通列車用ディーゼル車を使い、臨時列車を運行する。
ノロッコ号は1990年から毎年、流氷の季節に運行し、年間2万人前後が利用。今年は1月30日〜2月28日に1日2往復している。
機関車は4両あるが、いずれも製造から30年以上たつ。大規模な検査時期を迎えるが、費用の確保が難しい。他の機関車は冬季、除雪に使っており、代わりの機関車の確保ができないという。客車も老朽化しており、順次廃車にする。【小川祐希】