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春の訪れ早まり、夏は暑くなる見通し 6~8月の天候予報、気象庁
気象庁は24日、今年6~8月の夏の天候は沖縄・奄美を除く全国で降水量が多く、西日本を中心に気温の高い日が多いとの長期予報を発表した。
気象庁によると、6~8月の降水量は全国的に平年より多いか平年並み。沖縄・奄美では平年より少ない見通し。気温は平年より高い日の確率が沖縄・奄美で60%、西日本で50%、東日本で40%と南ほど高くなる。
日本付近では昨年から、太平洋東部で海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が気温上昇をもたらしていたが、今夏までに収束する見通し。エルニーニョ現象の収束に代わり、インド洋の海面水温が上昇する現象が予想され、積乱雲が活発に発生することで暖かく湿った空気が多くなる。
一方、日本の南海上では太平洋高気圧が張り出してくるため、高気圧を回り込む風に乗り、暖かく湿った風がインド洋から日本へ運ばれてくることが予想される。同時に高気圧の影響で西日本を中心に気温が上がるという。
気象庁の担当者は「今夏は大気が不安定になりがちで、場合によっては集中豪雨の恐れもある」として注意を呼びかけている。