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エジプト 4歳児に誤って終身刑の判決
2月24日 23時47分

エジプトでは、政権側と対立するイスラム組織が2年前に起こした暴動に加わり4人を殺害したとして、軍事法廷が誤って、関わりのない4歳の男の子に終身刑を言い渡し、ずさんな対応に批判が高まっています。
エジプトの軍事法廷は、政権側と対立するイスラム組織のムスリム同胞団が、2年前にエジプト中部で起こした暴動に加わったなどとして、今月16日、116人の被告に対して有罪判決を言い渡しました。
ところがこの中に、暴動の際に4人を殺害した罪で、法廷に不在のまま終身刑を言い渡されるはずだった逃走中の16歳の被告と名前がそっくりな4歳の男の子が含まれていることが分かりました。このため、男の子の父親は、テレビ番組に親子で出演して、涙ながらに無実を訴えたほか、国内で批判の声が相次ぎ、エジプト軍は、21日になって、人違いだったとして誤りを認める声明を出しました。
エジプトでは、3年前の事実上のクーデターで、軍出身のシシ大統領が政権を握って以降、ムスリム同胞団の幹部や支持者に対して、死刑や終身刑などの厳しい判決が相次いでいて、国連や人権団体が強い懸念を示しています。そうしたなかで起きた軍事法廷のずさんな対応は、欧米のメディアも大きく取り上げるなど、国際的な批判が高まっています。

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