Giant slot machine / runneralan2004
パチンコと依存症
今から3年ほど前まで、僕はパチンコ・パチスロにのめり込んでいました。いわゆる「ギャンブル依存症」というものですね。
現在は他に夢中になれるものが見つかったからなのか、めっきり打たなくなりました。が、当時は本当に辛かった…。ちなみに最後に打ったのは、ちょうど一年前ぐらいですね。この記事を書いた頃だったと思います。
その頃の生活といえば、もう「悲惨」の一言でした。今日は、その頃のことを思い出しながら書いてみようと思います。
パチンコにハマったきっかけ
この記事にも少し書きましたが、きっかけはパチンコ店を運営する企業に入社したこと。入社当初はあまりパチンコを打ちませんでしたが、ゲーセンなどで目押しの練習をしたり、経験のために自分のお金で少し打ってみたりするうちに、先輩に実際のパチンコ店誘われ、打つようになりました。しかもそういう時って、勝てるんですよね(笑)
ビギナーズラックとでも言うのか、とにかく最初はめっちゃ勝てました。「パチンコってボロ儲けできるじゃん!」と思ってしまうぐらいに(笑)これが、悪夢の始まりだったとも知らずに…。
当時は、パチンコで「CRぱちんこ必殺仕事人3」という台が、京楽というメーカーから発売されていました。これが自分の店でもかなりの人気で、見ているうちに自分でもよく打つようになりました。
その後、同じパチンコの「CR新世紀エヴァンゲリオン〜奇跡の価値は〜」という台もよく打ちました。この2台から、徐々にのめり込む事になってしまうんですよね。
パチスロとの出会い
その頃はまだ自制が効いていて、あまりお金を使いすぎることはありませんでした。しかし、仕事の中でパチンコと並行して「パチスロ」に関する知識を身につけるうちに、パチスロも打ってみたくなりました。ちなみにその頃に流行っていたのが、
・新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜
・パチスロ戦国無双
・リングにかけろ1
この3機種でした。当時のパチスロは4号機が撤去されて5号機の時代になり、ユーザーがガッツリといなくなってしまった、いわゆる「冬の時代」でした。僕がハイリスク・ハイリターンだった4号機時代にハマらなかったのは、ある意味幸運でした(笑)
特にハマったのが、戦国無双。ゲームでもかなりプレイしていたし、ARTのゲーム性にも夢中になってしまった僕は、勝とうが負けようがとにかく戦国無双に座り続けました。そしてこの頃から、休日だけでなく仕事後(早番時)や仕事前(遅番時)にも打ちに行くようになってしまいました。
そしてこの時期、パチンコからもとんでもない機種が発売されます。それが、
そう、今やホールに無くてはならない「花の慶次」シリーズの初代ですね。今では定番となっているマックスタイプの機種ですが、当時はこれに多くの人が魅了され、台の価格は中古でも70万円以上するような人気台となりました。そして、僕もこれにハマってしまいました。
花の慶次にハマったきっかけというのが、これまたビギナーズラックのような当たり方をしたから。初打ちの時に、4回転で大当たり確定演出(襖に直江家紋だったかな?)が来てしまったんですよね。これで今まで以上に、パチンコ店に足繁く通うようになってしまいました。普段はパチンコ店で働き、仕事以外の時間はパチンコ店に金を落とす…正にパチンコ漬けの生活でしたね。
パチンコ依存症の悲惨な生活
こんな生活が、2007年から僕がパチンコ店を辞める2013年頃まで続きました。途中何度も辞めようと思いましたが、辞められませんでした。
今でも鮮明に記憶にあるのが、本当に生活費が底をつきかけていたのに、一発逆転を狙って打ちに行き、見事に玉砕した日のこと。茫然自失の状態で自分の車に戻り、ずーっと車の中で「この馬鹿野郎!何やってんだよ!明日からどうすんだよ!!」と叫んでいましたね…。(笑)とつけたいけど、笑えないや。
あとは、仕事終わりでの話。もう打ちたくて打ちたくてしょうがなかったのですが、自分が勤めていたパチンコ店は制服通勤。そしてもちろん、制服で打ちに行くなんて言語道断。でも家に帰る時間は惜しい。着替えは持ってくるのを忘れた。
そんな状態だった僕は、打ちに行っていたパチンコ店の横にあったしまむらのようなお店で、500円ぐらいのオッサンが履くようなジャージを買って行ったこともありました。その店で偶然会社の同僚に出会った時に「お前の私服ってそんなダサいの!?」と言われたこともありましたね…(笑)
また、別記事にも書きましたが、月収20数万円にも関わらず、1日に8万円負けたこともありました。入ったボーナス(賞与)を全部パチンコに使ったこともありました。逆に、パチスロで万枚を出したことも2回ぐらいありました。たまにそういうご褒美があったから、辞められなかったんでしょうね…。
当時は本当に思考が狂っていて、パチンコに使うお金が底を尽きた時も「まだ1円パチンコや5円スロットがあるから何とかなる!」なんて考えるような人間でした。しかし、今のようにどのお店も1円や5円なんて利益にならないものに力を入れるわけもなく、交換率も悪い、台のラインナップも酷い、設定なんてオール…という状態でした。
パチンコを辞めたきっかけ
これは大きく分けて2つあると思っています。それは、
・パチンコ店を辞めたことによって、身近にパチンコがある環境から抜けたこと
・パチンコ以外に夢中になれる趣味が見つかったこと
これらが良い影響を与えたと思っています。
僕はパチンコ店を退社してからすぐに東京へ行ったわけですが、東京はパチンコ以外にも遊ぶところが沢山あります。田舎で娯楽というと、ぶっちゃけパチンコとカラオケとボーリングぐらいしか無いわけです。ここで上京したというのが正解でした。
もう1つの「夢中になれる趣味」というのは、もちろんブログですね。あとヒップホップにハマったことでしょうか。2010年頃から聴き始めた「RHYMESTER」というグループに衝撃を受けて、そこから聴く音楽はほぼヒップホップになってしまいました(笑)
パチンコには2013年頃まで打ってはいましたが、RHYMESTERにハマり始めた頃から少しずつそっち側に興味が傾いていったような気がしています。
パチンコ・パチスロに依存している人に伝えたい事
この依存から抜ける方法は、僕が実際に抜けた2つの方法でもイケると思っています。が、ギャンブル依存症(パチンコ依存症などの総称)は、立派な病気です。もしかしたら、僕は運が良かっただけなのかもしれない。
もし自力で抜けられそうにないなと思ったら、素直に専門家の診断を受けましょう。
ギャンブル依存症|ギャンブル依存症治療の専門病院 大石クリニック
今はこのように専門外来を設けている病院もあるし、
ギャンブル依存症の症状,原因と治療の病院を探す | 病院検索ホスピタ
そういう病院を探すことができるサイトもあります。
あとはこのように、ギャンブル依存症から抜け出すための支援をする団体もあります。ギャンブル依存症の人にとっては有名な「ギャンブラーズ・アノニマス」ですね。
こういった、ギャンブル依存症を治すための手段はいくつかあります。決して一人で悩まないようにしましょう。特にパチンコは、街中の至るところにあります。やらないようにしようと思っていても、ついつい目に入ってきてしまいますよね。
なので、僕が最もオススメしたいのは、やはり「パチンコ以上に夢中になれるものを見つける」ことだと思います。
ネトゲにハマる、いわゆる「ネトゲ廃人」もそうですが、あれも「他にやることが無い人」や「現実世界に寂しさがある」人が陥りやすいじゃないですか。喪黒福造じゃないけど、心に隙間がある人がパチンコにもハマってしまうのではないでしょうか。
なので、まずは夢中になれるものを見つけましょう。無ければ、依存症の治療を受けながらそれを探しましょう。まずはそこからだと思います。