【2月24日 AFP】米ニューヨーク市警(NYPD)は23日、近隣で発生している犯罪事件に関して、日時や場所などの具体的なデータをネット上で誰でも簡単に検索できるシステムの整備を進めていることを明らかにした。

CompStat 2.0」と呼ばれるニューヨーク市警のサイトでは、人口800万人以上が暮らすニューヨーク市内で発生した殺人、レイプ、強盗などの犯罪事件についての検索が可能だ。

 同サイトは毎週更新され、市内の区や各分署の管区を選択したり、特定の事件が発生した場所や日付を調べることができる他、発砲事件の件数や被害者の人数といった詳細なデータも選択できる。データの比較も可能で、例えば年初以来、市内では36件の殺人事件が発生しているが、前年同期の52件と比較すると発生率は30.8%減少しているといった計算もできる。

 同市警は現在、最新設備の導入を進めており、警官に現在約2万5000台が支給されているスマートフォン(多機能携帯電話)も、 将来的には3万6000台まで増やす予定だという。また年末までに、警察車両の現在地をリアルタイム検索できるようにし、現場までの到着時間の短縮も目標に掲げている。(c)AFP