北朝鮮が核や長距離ミサイルの実験を行ったことで、韓国国内の保守層が「かつては考えられなかった『核武装論』を提起している」と、ニューヨーク・タイムズ紙が20日付で報じた。同紙は20日、A7面に「北朝鮮の核実験で韓国保守主義者が核プログラムを要求」というタイトルの記事を掲載し、これまでは小規模な保守主義者・専門家集団が主張していた独自核武装論を、与党の一部が提起し始めたと伝えた。
同紙は、核武装論が出てきた原因として、韓半島(朝鮮半島)を守るという米国の約束に対する不信や、北朝鮮を制御しない、もしくは制御できない中国に対する圧迫、米中間でサンドイッチにならず独自に生き残ろうとする目的などがあると説明した。それと共に同紙は「国際社会の反対を恐れて独自の核抑止力を放棄し、一方的に米国へ依存したら、大国の駒にしかならない」というチョン・ソンジョン世宗研究所統一戦略研究室長の主張も紹介した。