清原容疑者、使用の疑いで再逮捕 「罪の重さ」自覚か…すすり泣きも

2016年2月24日6時0分  スポーツ報知
  • 清原容疑者の捜査の流れ

 警視庁は23日、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで、元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)を再逮捕した。再逮捕容疑は1月中旬から所持容疑で現行犯逮捕された2月2日までの間に、東京都内などで覚醒剤を使用した疑い。「間違いありません」と容疑を認めている。警視庁は覚醒剤の使用実態や、背後にいるとみられる暴力団組織などの解明を進めていく。また、東京地検は23日、東京都港区の自宅マンションで覚醒剤を所持したとして清原容疑者を起訴した。

 覚醒剤の所持容疑に続き、使用容疑で再逮捕された清原容疑者。今月2日に現行犯逮捕されてから20日以上が過ぎ、徐々に罪の重さを自覚しつつあるようだ。

 関係者によると、清原容疑者は現行犯逮捕された当初、「ハメられた」と話すなど第三者の密告を疑っており、疑心暗鬼の状態だった。自宅内で覚醒剤や使用器具を手に持った状態で逮捕されたことに困惑し、調べの際に態度を硬化させることもあった。

 それが、最近になって下を向いて鼻をすすり、涙を見せたり、声を詰まらせたりするという。依然、覚醒剤の詳しい入手ルートについては供述していないとみられるが、関係者は「捜査が長期にわたり、先行きに不安を覚え、罪の重さを自覚しているのではないか」と話した。

 警視庁は昨年夏以降、清原容疑者の立ち回り先の高級ホテルや自宅の遺留物から、5回前後、覚醒剤成分を検出。現行犯逮捕後に行った尿鑑定では、陽性反応が出ていた。使用方法について清原容疑者はこれまで警視庁の調べに「腕に注射したり、ガラスパイプであぶって吸ったりしていた」と供述している。

 注射器で血管に直接、打つやり方とあぶりと呼ばれるガラスパイプで覚醒剤を火であぶり、煙をストローで吸引する方法で覚醒剤を使用していた。関係者によると、清原容疑者が「あぶって使う方が多かった」とも話していたという。

 また、使用した場所は、都内のマンション、都内の高級ホテル、群馬県内のラブホテルなど場所を変えていたことも既に判明している。さらに捜査関係者によると、2日夜に警視庁が東京都港区の自宅マンションを家宅捜索し押収したガラスパイプから、覚醒剤約0・15グラムが見つかり、押収量が0・203グラムとなったことも分かった。

 清原容疑者は1月31日夜、群馬県太田市のコンビニの駐車場で、密売人とみられる無職・小林和之容疑者(45)=営利目的譲り渡し容疑で逮捕=から覚醒剤約0・2グラムを4万円で購入したとされる。2人は過去に何度か群馬、栃木両県で接触しており、売買を繰り返していたとみられる。その他にも東京・六本木でも入手していた情報もあり、北関東以外にも複数の入手ルートを持っていた可能性がある。

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