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【プロ野球】

桜井、ローテ当確 初の対外試合で3イニング1失点

2016年2月24日 紙面から

◇練習試合 巨人2−1 KIA(韓国)

3回、失点に動揺したのか審判から渡されたボールを捕り損ねる巨人・桜井=沖縄セルラースタジアム那覇で(出月俊成撮影)

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 制球、テンポ、マウンド度胸…。巨人のドラフト1位、桜井俊貴投手(22)=立命大=が23日のKIA(韓国)との練習試合で3拍子そろった対外試合デビューだ。先発して3イニングで4奪三振。即戦力ルーキーがさらに評価を上げ、開幕ローテ入りを猛アピールした。

 「持ち味はコントロールと球の切れ。それを出すことができた」。登板後のルーキーは、納得の表情を浮かべた。打者12人に対し、初球はすべてストライクで入った。40球で被安打2。4番ピルをスプリットで、5番李机浩を直球で仕留めるなど、4奪三振と申し分なかった。

 投手有利のカウントに持ち込めば、守備陣にリズムも生まれる。坂本は「制球も良いし、テンポも良いので、ポジショニングも取りやすい」と絶賛。桜井の投球が与える好影響を説明した。

 加えて、「緊張はまったくなかった」という度胸も満点だ。初体験となるプロのキャンプでも、自分のペースを崩すことはない。宿舎の食事に舌鼓を打ち、前夜は豚しゃぶに白米、うどんを胃袋に収めた。先輩に囲まれる食卓に気後れすることなく、体に必要な栄養を十分に取った。

 3回に四球と長打で1点を失っても、高橋監督は「悪いというわけではない」と意に介さない。それどころか、尾花投手コーチは「安心して見ていた。開幕ローテ? 今のままなら、あるでしょう」と早くも当確を示唆したほどだ。

 マイコラスが右肩の張りを訴え、股関節手術明けの杉内も計算できない状況。「開幕からローテ入りをするためには結果を出していかないと」と力を込める実戦派ルーキーが、十分に空きのある先発の枠に食い込む可能性は限りなく高い。 (井上学)

 

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