ナバーロ、処分保留で釈放　きょう球団が事情聴取

　沖縄県警に実弾１発を所持したとして銃刀法違反の疑いで逮捕されたロッテのヤマイコ・ナバーロ容疑者（２８）が２３日、送検された。那覇地検は「証拠隠滅と逃亡の恐れがない」として処分保留で釈放した。

　長距離砲として期待されたナバーロ容疑者は同県豊見城警察署前で「今回はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と憔悴（しょうすい）した様子で陳謝。ボーダーのパーカにスラックス姿で深々と頭を下げた。

　続けて「こういうことが起こるとは想定していなかった。起こったことは事実として認めて、野球で恩返しできるように頑張りたい。本当に申し訳ありませんでした」と声を絞り出した。

　同容疑者は２１日、オープン戦の日本ハム戦後に沖縄から宮崎へ移動する際、那覇空港でショルダーバッグの中から実弾１発が発見され現行犯逮捕された。この日の午後２時３５分に身柄を拘束されていた豊見城署から、シルバーのワンボックス車で送検され、午後６時３３分に同署に戻ってきた。

　球団は、同容疑者を２４日に千葉市内で事情聴取する。山室球団社長は「今回の件に関しまして球団として責任の重さを痛感しています。釈放されたことを受けて本人から直接事情を聴き、今後の処分等を速やかに決定したい」とコメントした。