Docker、「Docker Datacenter」発表。Dockerエンジン、Docker Hub、Swarm、Control Planeなどの統合スイート

2016年2月24日

Dockerは、オンプレミスやプライベートクラウドでコンテナの運用管理を行うソフトウェアスイート「Docker Datacenter」を発表しました。

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Docker Datacenterは、Dockerエンジン、ローカルなDocker Hubとなる「Docker Trusted Registry」、コンテナのオーケストレーションを行う「Docker Swarm」、そしてコンテナのデプロイなどを行う管理ツールの「Docker Universal Control Plane」などのソフトウェアが統合されたものです。

これにより、コンテナの作成、保存、デプロイ、実行という一連のコンテナのライフサイクル全体を管理できます。Dockerはこうした仕組みを「Container-as-a-Service」と呼んでいます。

fig 中央の濃い青の領域がDocker Datacenter

これまでDockerの操作はコマンドラインで行うのが一般的でしたが、統合的なWeb UIが用意され、管理者や利用者はここからDockerを操作できるようになっています。

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クラウドサービスが「Docker Cloud」、オンプレミス用が「Docker Datacenter」

Dockerは、コンテナの作成、保存、デプロイ、実行までのライフサイクル全体を同社のツールでカバーする「Container-as-a-Service」の提供を、現在の戦略の柱としています。

デプロイ先のプラットフォームはAmazonクラウドでもGoogle Cloud Platformでもプライベートクラウドでもどこでもよく、それを管理するツール全体を同社で提供するのがこの戦略の最も重要なところです。

そして今回発表されたDocker Datacenterは、それを企業のファイアウォールの内側、すなわちオンプレミスやプライベートクラウドで実現するための統合製品です。

一方、Dockerは今月、「Docker Cloud」を発表しています。これはContainer-as-a-Serviceを同社のクラウドサービスであるDocker HubやTutumなどで提供するものです。

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同社はこれによってContainer-as-a-Serviceをオンプレミス、クラウドのどちらの環境でも提供できるラインナップを揃えたことになります。

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タグ : Docker , クラウド , コンテナ , 仮想化



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