日本の「2・22」は「猫の日」に にゃんでもかんでも猫だらけ
- 2016年02月23日
あなたは猫派? だとしたら2月22日はぜひ、日本で過ごすべきだ。日本では30年前からこの日を「猫の日」として祝っているので。この日になると日本語のソーシャルメディアは、そう……予想通り、猫だらけになる。猫そのものの写真や動画だけでなく、猫がテーマのドーナッツ、猫の形をしたクッキー、猫漫画、物憂い表情で窓の外を眺めている猫、にゃあにゃあと愛くるしい子猫たちなど、留まるところを知らない。
「猫の日」とは? 何をするの?
「2・22」が「にゃん・にゃんにゃん」とも読めるので、この日が選ばれた。
自分の猫で遊んでもいい。
猫のコスプレをしてもいい。
食べ物を猫に見立ててもいい。
猫で商売してもいい。
「猫の日」はここ数年、ビジネス的にも注目され、企業や店舗が次々と猫をテーマにした商品を繰り出す日となった。
ウォルト・ディズニー・ジャパンは「おしゃれキャット」に登場する子猫にちなんで、この日を「マリーの日」としている。朝日新聞は、「今日は『猫の日』」と題して、都内の猫カフで取材した読み物記事を掲載した。
きっかけは?
「猫の日」は1987年、「猫の日実行委員会」が国内の愛猫家に呼びかけて制定した。「猫の日」はほかの国のもあるが、日本ほどの熱意でこの日を祝う国はあまりない。
日本の有名猫たち
和歌山電鉄貴志駅の「たま駅長」は、特別あつらえの駅長帽をかぶった姿がたびたびマスコミに登場。2015年6月に亡くなるまで国民的人気者だった。
たま駅長は今月、和歌山県の名声を広めた人や動物の功績を称える「和歌山殿堂」の殿堂入り1号となった。
YouTubeでは「まる」という猫が大人気だ。2008年に最初のビデオが投稿されて以来、「まる」は熱烈な支持を集め、初期のビデオには2170万回再生されたものもある。
インターネットには「NyanCat」もいる。歌声合成技術「ボーカロイド」を使った「初音ミク」の歌声にのって、七色の光をたなびかせながら宇宙を飛び回るネット「ミーム」だ。オリジナル・ビデオはYouTubeで1億3100万回再生されている。
そして「猫の日」こそ、世界的に大人気のハロー・キティーに関するよくある誤解を解くタイミングとしてふさわしい。日本のサンリオ社が1970年に発表した、口のない白い猫は、実は猫ではないのだ。猫ではなく、女の子で、しかもイギリスに住んでいるのだ。
でも自分は猫派じゃないし……というあなたには
ご心配なく。2月22日は日本では「忍者の日」でもあるので。「にんにんにん」のごろ合わせがその由来だ。
忍びの者にゆかりのある滋賀県甲賀市など多くの自治体では、職員が忍者に扮してこの日を祝う。
(取材:東京在住フリーライター、ジョーダン・アレン)