好きなタイプは人それぞれ違う。ポッチャリ好きもいれば、マッチョ好きもいる。長髪、割れた腹筋、タトゥー、お胸などなど、人によっての “こだわりポイント” もあるだろう。そんな好みの傾向は、国や地域でも全く違ってくるようだ。
なぜなら世界各国で理想とされる体型を調べたところ、たいへんバラエティ豊かな結果になったというのだ。一体どうなったのか? 詳細をお伝えしたい!
・世界各国で “理想の体型” はどう違う?
英ドラッグストア『Superdrug』が、世界各国の “理想の美” の違いを明らかにするために行ったこの調査。以前、ある女性が自分の顔写真を用いて、各国の “美の基準” の違いに光を当てたプロジェクトを参考にしたものだという。
しかし『Superdrug』は、顔だけでなく体全体を対象とし、どんな体型が各国の “理想” とされているのかを探ったのだ。
・下着+ハイヒール姿の女性の写真を各国に送付し、加工を依頼
まずは1人の女性の下着+ハイヒール姿の写真を、中国やエジプト、アメリカなど世界18カ国のデザイナー(女性14人、男性4人)に送付し、「この画像を加工して、あなたの国の “理想の女性像” に近づけて下さい」と依頼した。
女性デザイナーを中心に頼んだ理由は、女性目線でそれぞれの文化が “押し付けてくる” 美の基準を知りたかったからだと説明されている。
・国によって違う理想像。イタリアはモデル体型に
さて18人のデザイナーから返信されてきた “理想の女性像” は、国によって全く違っていた。体型から肌の色、顔つき、髪型、下着の色、靴の色&種類など、実に多種多様な加工が施されていたのである。
例えばイタリア。オリジナル画像では、ちょっとポッチャリ体型だった女性が、見事なまでのモデル体型に。下着も白から情熱の赤に染められ、靴のデザインもチェンジ! さすが世界一オシャレな国である。
・肌の色から顔、体型など様々なこだわりポイント
他にも、中国はとっても華奢な体型となり、ペルーでは目が細長く、メキシコやエジプトは褐色な肌に。ベネズエラは大きなお胸で、スペインはポッチャリ体型なまま。なぜかオランダは足元をブーツに変えている……と、国別の “こだわりポイント” を色々と見ることが出来る。
一方、各国共通の “理想ポイント” も見受けられたようで、どこの国も長い髪の毛を好み、スペイン以外は体格指数(BMI)25未満の標準体重範囲内の体型だったのだとか。『Superdrug』は、特に中国とイタリアは痩せすぎだとも指摘している。
・男性の理想像の調査も
そして第二弾として男性バージョンも行われ、19カ国のデザイナー(女性11人、男性8人)に1人の男性の下着写真を送り、 “その国の理想とされる男性像” になるように画像加工してもらったそうだ。
結果は、女性の写真を送ったときと同様、国によってバラバラの仕上がりに。イギリスや中国などは細身の体型なのに対して、オーストラリアはポッチャリ体型。アメリカ、エジプト、南アフリカなどはお腹の腹筋が割れるマッチョ体型で、ロシアにいたっては腕も胸筋もモリモリだ!
またバングラデシュではフェミニンな感じのお顔に修正されており、フィリピンは小顔。あ、セルビアにはタトゥーが追加されてるぞ! 暗めの髪色やひげ面、ガッシリ体型など、各国に共通した点が見受けられたものの、男性の理想像も国によって違いがあることが一目瞭然だ。
・“美の基準” は国や地域によって違う
今回の調査結果を通じて、世界にはたくさんの “美の基準” が存在していることを明らかにしたいという『Superdrug』。そして自身の外見に苦しんでいる人を勇気づけ、見た目よりも健康に気を使うようになってほしいと述べているのだった。
参照元:Superdrug Online Doctor[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ
画像:Superdrug Online Doctor[1][2]
Credit:Superdrug
▼女性の「オリジナル画像」
▼華奢な体型の中国
▼なぜかブーツを履かせたオランダ
▼目が細い感じのペルー
▼くびれがキュッとしたアメリカ
▼各国が修正した女性像
▼男性の「オリジナル画像」
▼金髪&ロンゲにしたロシア
▼腹筋が割れているアメリカ
▼タトゥーをいれたセルビア
▼ちょっと細めのイギリス
▼各国が修正した男性像
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