2020(平成32)年東京五輪・パラリンピックに向けた整備のため、31年4月から一部使用ができなくなる東京国際展示場(東京ビッグサイト)について、都は23日、近隣に約2万4000平方メートルの仮設展示場を整備し、代替とする考えを都議会に示した。これにより、同年は現状の約9割にあたる展示スペースが確保できるという。
宇田川聡史議員(自民)の代表質問に答えた。都によると、仮設展示場は東京テレポート駅の東側に隣接する都有地(現在は駐車場)に整備し、31年4月から1年間に限って利用可能になる。また、ビッグサイトの南側に増設する約2万平方メートルの拡張棟の完成時期を31年6月に前倒しし、大会前の展示場不足に対応するという。
ビッグサイトは五輪競技を世界中継する「国際放送センター」の整備のため、現在の8万平方メートルのうち5万平方メートル分が31年4月から1年間使用中止に。32年4月からの7カ月間はすべてが大会用に使われることになっており、展示会主催者から「経済活動が停滞する」「2年連続で展示会に使えない事態は避けてほしい」と要望が出ていたという。
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