林敏行
2016年2月24日10時06分
岩手、宮城、福島の沿岸594カ所で、防潮堤の建設や再整備の計画がある。その総延長は、約400キロに及ぶ。
今月8日、岩手県山田町の山田漁港では、高さ7・56メートル、延長1647メートルの防潮堤の建設が進んでいた。金属製の足場の上を作業員が行き来する。クレーンが鋼鉄とコンクリートでできたブロックを積み重ねていくと、それまで見えていた海や灯台が、壁の向こうに消えていった。
高台移転が進む街で巨費を投じて防潮堤を造ることや、景観が激変することには、批判の声も上がる。国土交通省によると、3県で昨年9月までに、計画の約12%が完成したという。(林敏行)
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