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ARM、IoT機器向けの超高効率プロセッサ「Cortex-A32」を発表

2016/02/24 11:11
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 ARMが組み込みアプリケーションやモノのインターネット(Internet of Things:IoT)コネクテッドデバイス向けの「超高効率」プロセッサと称する製品を発表した。

 新しい「Cortex-A32」はARMの製品群の中で最小かつ最も電力効率に優れたプロセッサで、ウェアラブルデバイスやIoTセンサ、小型シングルボードコンピュータといった製品への搭載を想定している。

 ARMのCPUグループのゼネラルマネージャーを務めるJames McNiven氏は、「『Cortex-A5』および『Cortex-A7』プロセッサが、シングルボードコンピューティングやIoTエッジノード、ウェアラブルデバイスなどの組み込みアプリケーションに先鞭をつけた。Cortex-A32プロセッサは、それをさらに発展させる製品だ」と述べた。

 「ARMv8-A」アーキテクチャをベースとする32ビットのCortex-A32は、ARMの現行の32ビットプロセッサ「Cortex-A7」と比べて、効率性が25%高い。同社によると、Cortex-A32はCortex-A7より少ない消費電力で、より高い性能を提供するという。

 最小構成のCortex-A32は極めて小さく、占有するシリコン面積は0.25平方mmだ。消費電力も非常に少ない。そのため、産業用センサやウェアラブルデバイスといった最も小型のIoTキットに最適だ。エネルギー効率の向上によってバッテリ持続時間が延びる可能性もあることを考えると、なおさらである。

 Cortex-A32はシングルコアからクアッドコアまで、複数の方法で構成できるように設計されている。この拡張性のおかげで、Cortex-A32はさまざまなIoTアプリケーションに用いることが可能だ。

 ARMのユーザーはCortex-A32の潜在的可能性に興奮を覚えているようだ。

 CanonicalのIoT担当バイスプレジデントを務めるMaarten Ectors氏は、「IoTノードはますます多様化しており、最も高度なノードでは本格的なOSが必要になることも多い。Cortex-A32の高効率な処理性能および拡張性を『Snappy Ubuntu Core』と組み合わせることで、開発者はIoT向けエッジデバイスの限界を実際に押し広げることができるだろう」と述べた。

 Cortex-Aプロセッサは現在、自動車や産業用コントローラ、ロボット、ウェアラブルデバイスなど、複数の業界の幅広いアプリケーションで利用されている。

 Cortex-A32には、「銀行クラスの信頼機能」によってプロセッサのセキュリティを極限まで高めるARMの「TrustZone」テクノロジが搭載されているという。Cortex-Aはドイツのニュルンベルクで開催の「Embedded World 2016」で発表された。このイベントでは、Dellも産業向けIoT市場のプレーヤーとしての自社の可能性をアピールした。


提供:ARM

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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