名作の続編で初主演に挑む 橋本環奈さん

2月24日 11時29分

映画「セーラー服と機関銃」は、１８歳の高校生、星泉が、亡くなった伯父から引き継いだ小さな暴力団を復活させ、対抗する組から地元の街を守る物語です。昭和５６年に公開され、「か・い・か・ん」という名ぜりふとともに、当時高校生だった薬師丸ひろ子さんの人気を不動のものにしました。
来月公開される続編では、高校２年生の橋本環奈さんが主人公を演じます。
その橋本さん、薬師丸さんの星泉は意識したのでしょうか。

「意識はそんなにしてないです。リハーサルやるうちに、『こういうときに泉はこうなるのかな』っていうのとか、『私らしい』っていうのも織り交ぜていき、泉像をその２か月間で作っていったっていうかたちは強いと思います」
「この作品とか関係なく、お父さんが薬師丸さんの大ファン。すごく喜んでくれましたね。ひとこと言われたのが『髪って切るの？』って。３０センチ切りました。髪を切ったときに、『自分ってその星泉の役をやれるんだな、泉なんだな』っていう意識も、またさらに上がりましたし、よかったなって思いますね」

小学生のときから芸能活動をしていた橋本さん。人気を一気に高めたのが、３年前にインターネット上に投稿された１枚の写真です。「天使すぎるアイドル」として、ネット上で急速に広まりました。
それから３年。映画の主演は初めてですが、ベテラン俳優にも、ものおじしない演技が注目されています。
例えば、対抗する組の親分に呼び出され、１人で乗り込んでいくシーン。相手の親分を演じる伊武雅刀さんの迫力に負けまいと、強い気持ちで演じました。

「私が伊武さんがいるところに入って行くんですけど、目の前に座ったらもう、そりゃーもう迫力がすごくて。監督が目の前にいる伊武さんに「思いっきりお願いします」って言ってたんですよ。思いっきり脅しにかかってきてくれるわけじゃないですか。もう、思いっきり来られたら、その倍返したいっていう気持ちで」

そんな橋本さんですが、あの機関銃のシーンは緊張したそうです。
監督や共演の武田鉄矢さんが「好きなようにやっていいんだよ」と言ってくれて、気持ちが楽になったということで、自分らしく演じられたのではないかと話していました。

４月からは高校３年生。芸能活動に忙しいなかで、進路や将来のことは気になるのでしょうか。
「普通の高校生の生活をしていれば味わえないような、もちろん忙しいんですけど、でも２倍楽しめているというか。いろんな挑戦がふりかかってくるのって、うれしくないですか？未来の進路も、自分が今、思い描けてないような未来ができていたらなって思います。いい意味ですごく、そういうふうに大きくなっていけたらなって思います」

映画「セーラー服と機関銃 ー卒業ー」は、来月５日から公開されます。