ニュース詳細
高浜原発1・2号機 新基準審査に事実上合格2月24日 11時18分
運転開始から40年がたつ福井県の高浜原子力発電所1号機と2号機について、原子力規制委員会は新しい規制基準の審査に事実上合格したことを示す審査書の案を取りまとめました。原則40年に制限された運転期間の延長を目指す原発で審査書の案が取りまとめられるのは初めてで、今後は、残る延長に必要な審査がことし7月の期限までに終わるかが焦点になります。
運転開始から40年がたつ高浜原発1号機と2号機について、関西電力は原子力規制委員会に去年、再稼働の前提となる新しい規制基準の審査とともに、運転期間をさらに20年延長する認可を申請しました。
このうち24日は規制委員会の定例会で、新基準の審査に関西電力が示した安全対策が事実上合格したことを示す審査書の案が示されました。
この中で、長さ1300キロに及ぶ電気ケーブルを燃えにくい材質のものに取り替えたり防火シートで覆ったりする対策や、作業員の被ばくを防ぐため格納容器の頂部をコンクリートで覆う対策などが新基準に適合しているとされ、審査書の案は全会一致で取りまとめられました。
原発事故のあと導入された運転期間を原則40年に制限する制度のもと、運転の延長を目指す原発の審査書案が取りまとめられるのは初めてです。
規制委員会は25日から1か月、一般からの意見募集を行い、その後、正式に審査書を決定することにしています。
運転期間を延長するには、このほか施設の劣化状況の審査や、設備の耐震性など詳しい設計の審査が残されていて、ことし7月7日の期限までにこれらの審査に合格できるかが今後の焦点になります。
経済産業省は去年、複数の原発が運転を延長することを見込んで、2030年度の原子力発電の比率を20%から22%とするいわゆるエネルギーミックスを決定しており、高浜原発1号機と2号機の合否はその達成に関わるという点でも注目されます。
ただ、合格した場合でも実際の再稼働には安全対策の追加工事などを終える必要があり、関西電力は今のところ、3年以上かかるとしています。
このうち24日は規制委員会の定例会で、新基準の審査に関西電力が示した安全対策が事実上合格したことを示す審査書の案が示されました。
この中で、長さ1300キロに及ぶ電気ケーブルを燃えにくい材質のものに取り替えたり防火シートで覆ったりする対策や、作業員の被ばくを防ぐため格納容器の頂部をコンクリートで覆う対策などが新基準に適合しているとされ、審査書の案は全会一致で取りまとめられました。
原発事故のあと導入された運転期間を原則40年に制限する制度のもと、運転の延長を目指す原発の審査書案が取りまとめられるのは初めてです。
規制委員会は25日から1か月、一般からの意見募集を行い、その後、正式に審査書を決定することにしています。
運転期間を延長するには、このほか施設の劣化状況の審査や、設備の耐震性など詳しい設計の審査が残されていて、ことし7月7日の期限までにこれらの審査に合格できるかが今後の焦点になります。
経済産業省は去年、複数の原発が運転を延長することを見込んで、2030年度の原子力発電の比率を20%から22%とするいわゆるエネルギーミックスを決定しており、高浜原発1号機と2号機の合否はその達成に関わるという点でも注目されます。
ただ、合格した場合でも実際の再稼働には安全対策の追加工事などを終える必要があり、関西電力は今のところ、3年以上かかるとしています。