【動画】エンジントラブルを起こした日航機から脱出する乗客ら=北海道テレビ提供
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 新千歳空港(北海道千歳市)で日本航空機の右エンジンから煙が発生し、乗客乗員165人が緊急脱出したトラブルで、右エンジンの空気取り入れ口付近に雪が付着していたことが、日航の調査でわかった。国土交通省はエンジンが空気と一緒に雪を吸い込み、不完全燃焼を招いた可能性があるとみており、国の運輸安全委員会が詳しく調べる。

 日航などによると、当時は雪が強く、機体全体に雪が付着。トラブルを起こした右エンジンでも、前方の空気取り込み口付近に雪が付着していた。右エンジンは出力が低下していたことがわかっており、国交省幹部によると、誘導路上でアイドリング中に雪を吸い込んで不完全燃焼を起こした可能性があるという。

 日航は「不完全燃焼を起こすと、燃え切らなかった燃料が漏れ、燃料から煙が発生する場合があるが、調査中だ」としている。