大阪維新の会の冨岡朋治大阪市議（７１）＝浪速区選出＝が、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による慰安婦発言などを受け、維新市議団を離脱する意向を固めたことについて、橋下氏は１２日、「市議団から報告を受けておらず、（理由は）分からない」としたうえで、「もともと市政改革に地元の反発があったとも聞いている。市議がそれに耐えられなかったのだろう」と話した。

　橋下氏は自身が地域団体への補助金の見直しなどの市政改革を進めてきたことに触れ、「利害関係を有する人から反対の声は上がる。それに維新の会が耐えられるかどうかだ」と述べた。

　一方、冨岡氏は産経新聞の取材に、「地域からの風俗業一掃を目指して活動していただけに、発言が離脱を考えるきっかけになった」と説明していた。