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欧州への難民 ことしに入って10万人超える
2月24日 5時13分

欧州への難民 ことしに入って10万人超える
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内戦が続くシリアなどから地中海を渡ってヨーロッパにたどりつく難民や移民が、ことしに入ってすでに10万人を超え、ヨーロッパの一部の国で国境管理が厳しくなるなか、混乱が起きることも懸念されています。
IOM=国際移住機関は23日、中東などから地中海を渡ってギリシャやイタリアにたどりつく難民や移民の数が、ことしに入って今月22日までで11万人余りに上ったと発表しました。去年、10万人を超えたのは6月で、地中海を渡る難民や移民が年間で100万人を超えた去年を大幅に上回るペースとなっていて、流入に歯止めがかかっていない状況です。
難民や移民の大半はギリシャに入ったあと北上してドイツなどを目指しますが、移動経路になっているマケドニアでは国境管理が強化され、アフガニスタンからの人たちが入国を拒否されているほか、シリアやイラクから来た人たちもパスポートがなければ通過できなくなっているということで、ギリシャの国境近くでは数千人が留め置かれたままになっています。
オーストリアやスロベニアでも入国を認める人数の上限を設定するなど、難民などへの対応を厳格化する動きが広がっていて、23日、ギリシャ東部のレスボス島を訪れたUNHCR=国連難民高等弁務官事務所のグランディ高等弁務官は「国境を閉ざせば難民たちは危険を冒した違法行為に走り、混乱が増すおそれがある」と述べ、懸念を示しました。

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