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自分のスキルで副業収入を得ることができる?
クラウドソーシングというサービスをご存知だろうか。
すでに知っている方もいるかと思うが大手2社をまずは紹介しておく。
簡単に説明すると、このサイトでできることは2点だ。
・自分の持っているスキルを相手に売ることができる
・自分のして欲しい仕事を誰かに依頼できる
登録は簡単だし、誰しも自分のスキルを活かせる可能性があるはずなので登録しておいて損はないだろう。また、自分一人ではできないことを外注することができるので個人起業をすることも可能になる。
簡単ではあるが、仕事をする側の受注までの流れをインフォグラフにまとめてみた。
今回は仕事をする側として僕の体験談を書いていくことにする。
気になるのは実際にどのくらい稼げるの?
そこで僕は、個人のスキルとして英語とライターという立場で様々な仕事に応募してみることにした。実際にやった仕事と受けられなかった仕事も含めて全て紹介していこうと思う。ちなみにそれぞれのレベルとして参考までに情報を載せておく。
英語スキル
・TOEIC 800
・留学経験あり
・日常会話は問題なし
・翻訳経験なし
ライタースキル
・書くのが好き
・ブログを少し書いていたことがある
・大きな規模でのライター経験なし(実績は皆無)
これだけのスキルで1ヶ月間でどのくらい稼げるかチャレンジしてみた。
請け負った仕事と成果
ここでは実際に僕が応募した4つの仕事について紹介していく。最終的に仕事ができるかどうかは依頼人が決めるため、応募したが落選する可能性もある。いかに自分のスキルをアピールできるかが鍵となるだろう。
レビュー書き
仕事内容はその名の通りあらゆるサイトでのレビュー記入だ。誰でも応募できる仕事である。まずは僕が実際に応募したのはこの仕事。
<スキル不要>漫画喫茶(ネットカフェ)の口コミ(90文字以上)
そもそも、クラウドソーシング自体に懐疑的だった自分を確かめるために簡単な仕事から始めてみようというのが動機だった。
決まった地域のネットカフェを選択し、実際に行った感想をできる限りポジティブに書くというものだった。 これなら誰にでもできそうだ。件数の制約があり10件は最低書く必要がある。数分で仕事は終了。そして納品。
うん、かなり安い。これを何件もこなすのは正直しんどい。しかし、ライターとして主な経験がなくてもできる仕事があるということが分かった。
少し横道にそれるが、こういう簡単な仕事でも実はクラウドソーシングでは重要な仕事になる可能性がある。
クラウドソーシングの前提として、まずは仕事がちゃんとできますよという信頼感を得る必要がある。実際に仕事を依頼する人たちが気にするのは、「過去にどんな仕事をどのくらいしているか?」だ。
実際に自分のプロフィールにもこれまでいくつ仕事をこなしたか?がはっきりと表示される。こういう簡単な仕事を数十件こなしておくだけで、少なからず相手に「仕事をやってもらえそうだ」と思ってもらえるのだ。
ただ、稼ぐことを目標にこういう仕事をこなすのは相当割り切らないとやはり厳しそうだと痛感した。
ブログ記事の執筆代行
主な仕事内容は他人のサイトでブログ記事を書くことだ。
はてなブログをやっている方なら興味のある人も多いのではないだろうか。実際にブログを執筆代行するといくら稼げるのだろうか?僕が応募したのはこんな仕事だった。
英語学習に興味があるライター募集
クラウドソーシングのブログ記事代行は決められた特定ジャンルで書くことがほとんどだ。英語の勉強はある程度やってきたしこれなら頑張れるかも・・・という思いで応募。条件としてはこんな感じでした。
・記事単価500円
・1500文字以上
・納品は10件投稿
・はてなブックマーク1件につき100円ボーナス
(ブックマーク10以上から適用)
実際には、僕の他に10名ほどの請負人が同じWordPressサイトを通じて記事を投稿するという形になっていました。
最終的な納品時の報酬はこのようになりました。
記事単価 500円 x 10記事 = 5000円
ブックマークボーナス 100円 x 115[B!] = 11500円
合計 16,500円
まず持った感想としては、「同じジャンルでネタを出し続けるのが厳しい」ということ。今回は自分の英語学習の経験を踏まえて記事を書くことができたが、それでも10記事というのは結構キツい。
注意しておいてもらいたいのはブックマークボーナスについて。これはこの依頼人が独自に提供してきた報酬設定だったため、全ての記事代行に適用されているわけではない。こういう風に依頼人によって独自に報酬などを提示されるのがクラウドソーシングの面白さでもある。
僕が様々な記事代行を見てきた感想だけど、だいたいは1文字0.1〜0.3円が相場。記事代行で稼ぐには、個人契約で記事の依頼をされてまとまった報酬が確定するようになってからではないか。
これも続けていくにはなかなか厳しい仕事に感じた。
英語の翻訳
仕事内容は英語の翻訳で、日本語から英語、英語から日本語へどちらの翻訳もそれなりの需要がある。英語以外では中国語、フランス語などもある。
留学経験もあるし土日であればまとまった時間も取れる。自分の挑戦も込めて大きな仕事をやってみたい。そう考えていた時に気になる仕事内容を発見した。
製造業サイトの翻訳(日本語→英語)
ここで具体的なサイトURLを載せるのは控えておくが、普通の株式会社のホームページを全文英語に翻訳するというものだ。納期は約2週間。
先に言っておくがこの仕事は応募したがあえなく落選した。英語をある程度話すことができるので自信は少しあったつもりだったが、実際に仕事に応募した人はなんと17名もいた。しかも驚くことに日本ではなく、海外在住数十年の人、定年退職したバリバリの元商社マンなど数々の実績を持つ人たちの応募が多数あった。ちなみに、この仕事の報酬は次の通りだった。
単価が決まっているわけではなく、自ら条件を提示するものだった。仕事をいかに勝ちとるかという駆け引きである。
実際にいくらでこの仕事が成立したかは不明だが、英語を得意とする人であればこのほか数件で10万円近い稼ぎになるかもしれないと思った。
翻訳という仕事は需要も大きく、英語に限らずフランス語や中国語など様々である。そのぶん競合が多く仕事が取りにくいように感じた。まだまだ翻訳を仕事として活かすには勉強が必要なようだ。
ネーミング
仕事内容は様々なモノ、サービスの名前を考えること。
ブログ記事代行よりもこれにかなり力が入ったことは内緒にしておきたい(笑)。というのも、様々な人のアイデアやセンスを垣間見ることができるのだ。これは勉強になった。誰でもできるし非常に面白いので是非やってみてほしい。
ちなみに主な仕事内容を紹介するとこんな感じだ。
・鹿児島県薩摩川内市から湧き出る飲料水のネーミング 報酬10,800円
・メンズ用財布のブランド名 報酬6,480円
・履くだけで発汗シェイプアップパンツのネーミング 報酬10.800円
見てもらうと分かるが、この仕事は非常に報酬単価が高い。もちろん応募数もかなり多く、300〜600のアイデア応募が常に集まると考えてもらっていい。一人10個は提案できるのでチャンスはそれなりにある。あとはセンスの問題だ。
ちなみに、この仕事も暇な時に考えて提案した結果はこのようになった。
当選まではいかなかったが参考にさせて頂いたということで準当選に当たった。かなり頑張ったつもりだったが、あまりネーミングのセンスがなかったのかもしれない(笑)
ネーミングの仕事はLancers(ランサーズ)の方が多いように感じる。
クラウドソーシング1ヶ月で稼げた金額
サラリーマンとして働きながら得た収入はこのくらいだった。ちなみに作業時間としては、ブログの記事作成で週に4日間で1日1〜2時間、ネーミングは片手間に20〜30分ほどで合計時間としては1ヶ月で約30時間〜40時間ほどだろうか。
感想としては「自分の力だけでお金を稼ぐのって厳しいけど楽しい」
金額だけ見ればアルバイトと比較してもまだまだ割に合わないだろう。しかし、自分のスキルで仕事を請け負うというのはかなり実力勝負で面白いことだらけだ。
安定して提供できるスキルがあれば、やりがいもあるしいい稼ぎになるのではないだろうか。
はてなブログでも、コードやデザインに詳しい方がたくさんいるのでそのスキルを活かす場所としては最適だと思う。
誰もが得意分野でお金を稼ぐ時代になる
マイナンバー制度が普及し、副業に対してますます厳しい状況になってきている。しかし、社会としては経済の発展のためにビジネスの数を増やすことは必要不可欠。
サラリーマンとして働きながら、自分の個性やスキルを活かした副業がネットを使って簡単にできる時代になってきている。
固定給をもらうだけでなく、自分の手で誰かに価値を提供しお金を自由に稼ぐことが今後ますます可能になってくるはず。定年までサラリーマンとして勤め上げるこれまでの固定概念をガラりと変え、様々な生き方や稼ぎ方の幅が広がっていくような気がしてならない。
あなたの持っているスキルが別の仕事として活かせるかもしれない。僕はそんな様々な生き方や自由な価値観が広がっていく可能性を1ヶ月間のクラウドソーシング体験に感じることができた。
次はきっとあなたの番です。
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