前車トヨタ86にTEINのEDFC ACTIVE PROを取り付けていました。
EDFCは一つのコントローラユニットがあり、コントローラユニット内のGセンサーで旋回G/加速G、GPSや車速信号で車速を検出しステッピングモーターで減衰力調整ダイヤルを機械的に回していました。
そこでタイプRのSACHSの可変ダンパーはどのようなシステムなのか少しだけ調査してみました。
【概要】
可変ダンパ システムは、ダンパの減衰力を4輪独立して制御を行っている。そのため、あらゆる走行状態において最適な減衰力に調整し、走行性能を向上させている。
【システムの構成】
可変ダンパ システムは主に以下の部品で構成されている。
・可変ダンパ システム コントロール ユニット
・ストローク センサ
・可変ダンパ ユニット
・Gセンサ
ここで不思議なことが
ストロークセンサーはフロント左、フロント右、リア左、リア右と当然、各ダンパにセンサがあります。
Gセンサはフロント左、フロント右、リア左の3つしかありません。リア右にGセンサユニットがありません。
可変ダンパシステムのコントロールユニットは24Pカプラなのですが端子名を調べてもリヤ右Gセンサを検出する端子がないのです。
フロントには左右2個のGセンサユニットがあるがリアは左のみの構成となっている??? 謎です・・・
可変ダンパ システム コントロール ユニットはストロークセンサ、Gセンサ、VSAモジュレータコントロールユニット、ECU、舵角センサ、コンビネーションメーターと接続されていて各センサやユニットから情報を取得しダンパの制御を行っているようです。
ダンパの減衰調整はEDFCとは異なり、電流量(0A~1.8A)によって2つのバルブをコントロールしてダンパ ピストン内の油路を切替えることでオイル流量を調整しているようです。
機械的な機構で調整しているEDFCよりはかなり高速に制御できているのではないでしょうか?
そしてセンサの数やコントローラユニットに接続されているものを考慮するとEDFCよりは制御するために必要な情報量が多く、それらの情報を解析して減衰調整しているものと推測できます。
EDFCより×なところ
任意に減衰調整できないこと。ベースモード/+Rモードの2択しか選択できないうえ減衰調整以外にもエンジン特性やEPS、VSAなどのセッティングも変更されてしまう。
R35やメガーヌみたいに各々、細かく設定できると良かったかな。
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Posted at 2016/02/16 08:20:07